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審査を終えた渡辺シェフ、関口先生を直撃!

全31品の試食を終えた渡辺シェフ、関口先生に感想を伺いました。

渡辺シェフは、今回のテーマ「ハンバーガー・サンドイッチに革命を起こせ」について、「ジャンルの良さを感じる料理が多かった」と言います。

「中国料理はインパクトがあるから、革命というポイントを打ち出しやすく今回のテーマ向けではあった」と語る一方で「日本料理は淡味だから、途中で飽きてくる。そこをどうカバーするかが難しかったのでは」と話しました。

『ナベノ-イズム』のエグゼクティブシェフCEO・渡辺雄一郎さん(C)CHEF-1グランプリ2024
『ナベノ-イズム』のエグゼクティブシェフCEO・渡辺雄一郎さん(C)CHEF-1グランプリ2024

「まずは頬張ったときの喜び、全体のバランスを整えていった方がいい」という渡辺シェフのコメントについて、関口先生も「ソースとパティ、バンズを何度も試作して計算されてると思う。特に、丸山シェフの『なまうま!バーガー』、引地シェフの「Butter chicken sandwich」にそれを感じた」と言及。

ハンバーガーのバランスについては、僕自身、審査をするにあたって意識した部分ではあるので、両者のお話にはとても共感しました。

「服部栄養専門学校」から西洋料理主席教授・関口智幸さん(C)CHEF-1グランプリ2024
「服部栄養専門学校」から西洋料理主席教授・関口智幸さん(C)CHEF-1グランプリ2024

また、渡辺シェフからは「コンクールといえども食べていただく方ありき、商品として考えた方がいい。これは売れるな、これは売れないな、というのがハッキリ分かれた。中には、1個丸ごと食べて試作したのかな? と疑問を抱く料理もありました。違う場所で作ること、制限時間があることを考えているのかな。試作とコンクール本番の料理は全然別物」と厳しい意見も飛び出しました。

「ハンバーガーやサンドイッチは当校の学園祭でも取り組む学生がいるが、10g単位で細かく調整する」とは関口先生。このお話から、ハンバーガーがいかに難しい料理であることがわかります。

さて、「CHEF-1グランプリ」全体を通してのテーマが「料理に革命を起こせ!」。このお題が若きシェフたちを苦しめています

「CHEF-1グランプリ」のHPにもありますが、「料理は革命の歴史… 料理人のアイデアと情熱が、料理を進化させてきた! 革新的な料理はいつしか定番となり、日本中、世界中へと広がっていく。今までの常識を覆すような創造力や発想力で、 既存の料理に革命を起こせるのか!?」

この「革命をどう起こすか!?」ということについて渡辺シェフに伺いました。

丸山シェフがハンバーガーで生肉を選んだのが、タルタルステーキが起源だから歴史に沿っている。そして、生肉だけど、バンズを焼いているから焼きの香りがする。こういう工夫も大事。どうすれば勝てるかをちゃんと考えてきてる」

また、「味の組み立て方を熟知している人が勝ち進んでいく。なんといっても料理は味なので、味を磨くこと。やりすぎない方がいい。食べ終わったあとにもうひと口食べたい、もう一度食べたいと思える料理を目指してほしい

来年「CHEF-1グランプリ」のエントリーを考えている人は参考にしてはいかがでしょうか?

さて、この2回戦、関東甲信越エリアから通過したのは、

・吉岡翔太さん(東京都/フレンチ)

髙木祐輔さん(東京都/中国&アジア料理)

・小西豊さん(富山県/イタリアン&スパニッシュ)

・井上豪希さん(山梨県/フードクリエイター)

・塩⽥洋介さん(東京都/フードクリエイター)

・丸山千里さん(神奈川県/フードクリエイター)

以上、6名でした。

ここから決勝に辿り着いたシェフがいるのか、そして優勝することができたでしょうか。その結果は7月14日(日)18時半〜オンエアされる「ザ・プレミアム・モルツ presents CHEF-1グランプリ2024」をご覧ください。

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取材/編集部えびす 撮影/小島 昇

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編集部えびす
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