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旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。
さて、今回のテーマとなる食材は?

文/おと週Web編集部、画像/写真AC

■お刺身でも

正解: アロエベラ

難易度:★★☆☆☆

ゼリー状の葉肉が特徴です

アロエベラは、ススキノキ科アロエ属に属する多年生の多肉植物です。

原産地はアラビア半島南部とされています。現在では、世界中の温暖で乾燥した地域で広く栽培されており、とくにメキシコ、インド、中国、アメリカ南部が主要な生産地となっています。

アロエベラは茎がほとんどなく、葉が地面に沿って扇のように広がるため、上から見るとまるで大きな花が咲いているように見えます。このような形を「ロゼット状」と呼びます。

この特徴的な形は乾燥地帯で生存するためのもので、葉が地面に近く広がることで風や日差しによる水分の蒸発を防ぐことができます。また、広い葉の面積を使って効率よく光合成を行うことができます。

ひと口にアロエといっても、その種類は500種以上にのぼります。そのなかでも、アロエベラ、キダチアロエ、ケープアロエが広く栽培されています。

食用に適しているのはアロエベラです。葉が肉厚で苦味が比較的少ないため、美容や食品加工の分野で広く利用されています。

いっぽう、キダチアロエやケープアロエなどは苦味成分が強く、薬効成分を多く含むため、主に民間療法や外用薬として用いられることが一般的です。

アロエベラの最大の特徴は、透明でゼリー状の葉肉。みずみずしく滑らかな食感を持ち、わずかな粘り気があります。

ただし、葉の皮に近い部分には「アロイン」という成分が含まれており、これが苦味やえぐみの原因となります。そのため、食用にする際は皮を丁寧に取り除き、葉肉のみを使うことが基本です。それでも苦味やぬめりが気になる場合は湯通しをすると食べやすくなります。

ゼリー状の葉肉を薄くスライスしてわさび醤油で味わうと、つるりとした食感とさっぱりした風味を楽しめます。

また、ヨーグルトやサラダに加えることで食感のアクセントとなり、冷凍すればシャーベット状になり夏のデザートとしても最適です。さらにハチミツやシロップに漬けると苦味がやわらぎ、自然な甘みが引き立ちます。

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美味しいアロエベラの見分け方
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この記事のライター

おとなの週末Web編集部
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