涼を運ぶ“つけ麺”が胃袋で踊る、下北沢『一龍』
福井の名店の味をルーツとする「中華麺」がこの店の大看板だが、季節限定でお目見えするのが「冷やし中華つけ麺」。夏はこれしか食べない常連客もいる隠れた人気メニューだ。
親鶏の胴ガラを長時間煮込んだ黄金スープが特徴の看板麺に対し、こちらはカツオダシを使った和風醤油味のあっさりとしたつけダレで味わうスタイル。
あえて酢は使わず、レモン果汁で味を調えたフレッシュな酸味が何とも爽快だ。
冷水でキリッと締めて胡麻油を絡めた風味豊かな中太麺と、チャーシューやモヤシ、メンマなどの具をたっぷり絡めて味わえば……ややウェーブがかった麺と具が口の中でちゅるんっ。
踊るように旨さが弾み、胃袋に涼風が吹く。夢中で箸を動かしていると、時折、麺の下に忍ばせている氷がカラン。やっぱ夏の味っていいなあ。
つづく<>では、冷麺()
……つづく<覆面で探した、本当にうまい《韓国料理店の冷麺》具から「汁じゅわ〜」「つるシコ」の麺でさっぱり食べられる4名店>でも、猛暑にぴったりのつめたい麺を紹介します。
『おとなの週末』2024年8月号より
(本記事の情報は発売号時点のものです)
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