空前の細麺ブーム
『一心ラーメン』。昔は今の店舗と外苑東通りを挟んだ反対側にあった気がする。当時、看板にある麺が“日本一細い”ってことについて「他の店も細い麺を出し始めると、負けじとどんどん細くなる。
最終的には裸の王様みたいに、麺がまったくない丼を出して『これが一番細い麺です』ってことになる」と語っていたのは、いとうせいこう氏であった。
世田谷代田の伝説の繁盛店『なんでんかんでん』は紆余曲折を経て今、西新宿にある。そこでラーメンを食べ、世田谷の店に取材で伺った時のことを思い出した。
白ブリーフ一丁でラーメンを食べる『ラーメン男爵』とかいうヒドいキャラクターに無理矢理仮装させられて入店した。すでに時の人だった川原社長も在店していたが、そんなとんでもない格好のオレに、あんな有名人が快く接してくれて、あ〜この人は器がデカいと心底思ったなァ〜。