人気ロケ弁の特徴
永澤さん:「演者さんはもちろん、スタッフさんも含めて食べることが好きな方が多いので、きちんと美味しいことが大事です。その中でご飯が冷めても美味しいこと、ご飯が進むおかずであることも重要なので、味がしっかりめのおかずが好まれる傾向があります」
鮭ハラス塩焼き弁当(1080円)が金賞の『五つ星のり弁 坊々樹(ぼうぼうじゅ)』(東京・錦糸町)は、老舗米穀店五つ星マイスター直伝の極み炊飯製法でご飯を炊く。
おにぎり2個+惣菜3種類セット(520円)で金賞の『おにぎりチャカス』(本社:東京・渋谷、都内に4店舗)も、冷めても美味しいお米の「山形県産ひとめぼれ」を使うなど、みなさんこだわりを持っている。
名物海苔弁(1200円)で金賞の『海苔弁いちのや』(靖国通り本店:東京・九段南を含め全国に計15店)も、普通の海苔弁と変わらないように見えるが、一つひとつのおかずのグレードが高い。
永澤さん:「ロケ弁は、毎日や毎週食べる人もいるので、飽きがこないことも重要です。この間はカレーだったから今日はヒレかつサンドなど、特徴が立ったもので毎週の献立が組まれるケースが多いと聞きます」
稲田さん:「バラエティでは男性スタッフや芸人さんが多いので、ボリュームがある『喜山(きざん)飯店』が人気です。業界の人だったらあのおかずが好きと、居酒屋などで2〜3時間は話していられるんじゃないかな。そういう会話ができるロケ弁は、愛されているなと感じます」
『喜山飯店』(東京・上高井戸)は、お弁当A(1134円)で金賞。本格中華のデリバリー・テイクアウト専門店だ。