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誰が支払う?

天皇、皇后両陛下の地方ご訪問を例にあげると、交通費と宿泊費は訪問先の都道府県が負担しそうなものだが、実際には宮内庁の予算から支払われている。「皇室の財布事情をひも解く」(https://otonano-shumatsu.com/articles/389409)でも皇室の予算について解説しているが、宮内庁の予算である皇室費のなかの「宮廷費」、そのなかの「庁費」、さらに「借料及び損料」から支払いが行われる。支払いの根拠となるものは、航空会社から発行される請求書に基づく。

なお、同行取材のため特別機に搭乗する報道関係者は、宮内庁から提示される負担額=正規の航空運賃相当額を同庁に納めており、無賃優遇されているわけではない。

離島へのチャーター機は随意契約の場合がほとんどだ=2018(平成30)年3月28日、与那国空港(鹿児島県八重山郡与那国町)

文・写真/工藤直通

くどう・なおみち。日本地方新聞協会皇室担当写真記者。1970年、東京都生まれ。10歳から始めた鉄道写真をきっかけに、中学生の頃より特別列車(お召列車)の撮影を通じて皇室に関心をもつようになる。高校在学中から出版業に携わり、以降、乗り物を通じた皇室取材を重ねる。著書に「天皇陛下と皇族方と乗り物と」(講談社ビーシー/講談社)、「天皇陛下と鉄道」(交通新聞社)など。

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