ライター・菜々山オススメ!『満る岡』 @埼玉県・行田
特大うなぎの迫力に圧倒される
ここ行田は『のぼうの城』の舞台となった城下町。店のすぐ横を流れる川にはかつて堰があり、飛脚や旅人の憩いの場だったそうな。そこで酒をふるまうようになり、やがて川魚料理の店へと発展した。梁を残しながら改装した築150年を超える店内の風情が昔の面影を伝えている。
うな重(特大) 4730円
そんな店のうな重(特大)は、フタを開けたそばから迫力に圧倒されてしまった。分厚く立派な身が重なり合ってお重に敷き詰められているではないか。ガブッとやれば口中がうなぎで満たされる幸せにしばし恍惚。甘さを抑えたタレもいい塩梅で、身にたくわえた脂のコクを引き立てている。
ふと窓の外に目をやれば、緑が鮮やかな中庭も。鯉のあらいなんかをつまみに酒盃を傾けつつ、ゆったりうな重の到着を待つことにしよう。
[住所]埼玉県行田市城西4-6-21
[電話]048-554-2263
[営業時間]11時~14時半(14時LO)、17時~21時(20時LO)
[休日]火
[交通]秩父鉄道秩父本線持田駅から徒歩3分
撮影/小島昇(ブローウィン イン ザ ウィンド、小川菊、満る岡)、取材/菜々山いく子(ブローウィン イン ザ ウィンド、小川菊、満る岡)
※2024年8月号発売時点の情報です。
※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。