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カレーの魅力は無限大。つまりカレーはどんどん進化するメニュー。そんな進化し続けるカレーには、本格インドの味わいから、日本独自に生まれたミックス系のものまでさまざま。なかでも東京で注目されているカレー店をフィーチャーします!撮影/西崎進也、貝塚 隆(プラウマカレー、Blakes)  取材/岡本ジュン

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やっぱりインディア(最寄駅:大塚駅)

カレー好きの間で話題の的。人気店出身のインド人兄弟シェフが大塚に店を開いた。

▲南インド肉料理ミールス 1790円、マサラチャイ 450円

『シバカリーワラ』と『ダバ・インディア』。この2つの人気店でそれぞれ腕を振るったインド人シェフ二人が店を開いた。
となればカレー好きの間ではすでに話題の的。
二人は兄弟で、いつか一緒に店をやりたいという願いを叶えたのだ。
主軸は出身地である北インドの料理。
コクがあるのに軽やかな「バターチキン」や驚くほど口どけ滑らかな「サグパニール」は絶品。
兄のスレンダジさんは、南インド料理の名店『グルガオン』と『ダバ・インディア』で23年も務めたベテランシェフ。
そこで得意の南インド料理も少しだけオンメニューしている。
今すぐにでも食べたい話題の最旬カレーだ。

[住所]東京都豊島区南大塚3-50-3 運来ビル2階 [TEL]080-3412-1701 [営業時間]11時~15時(14時半LO)、17時~23時(22時LO)※ランチタイム有 [休日]月(祝日の場合は営業、翌日休) [席]テーブル26席/全席禁煙/夜は予約可/カード不可/サなし、お通し代なし [交通アクセス]JR山手線大塚駅南口から徒歩3分

旧ヤム邸 シモキタ荘(最寄駅:下北沢駅)

下北沢に大阪を代表するスパイスカレーの人気店がやって来た。

▲ぜんがけ 1350円

大阪では市民権を得ている“スパイスカレー”をご存じだろうか?
インドでも和風でもないフリースタイルで、スパイスたっぷりだが刺激的と言うよりはむしろ淡く優しい味わい。
ダシの旨みがまろやかに利いていて、さながら毎日でも食べられるお惣菜のごとし。
その人気店のひとつ『旧ヤム邸』が下北沢に進出。
店主の植竹さんは「大阪の“なんでもあり”がスパイスカレーなんです」と笑う。
注文方法がまた独特で、本日のカレーに3種類の日替わりキーマを組み合わせるのだ。
ちなみに東京の一番人気は全部がけ。
古民家風のインテリアが和むこの店は接客も大阪スタイルで親しみやすい。

[住所]東京都世田谷区代沢5-29-9 ナイスビル1階 [TEL]03-6450-8986 [営業時間]11時半~14時半(14時LO)、18時~21時半(21時LO)※ランチタイム有 [休日]火 [席]テーブル14席/全席禁煙/予約不可/カード不可/サなし、お通し代なし [交通アクセス]小田急小田原線ほか下北沢駅南口から徒歩7分

カレー&オリエンタルバル 桃の実 水道橋店(最寄駅:水道橋駅)

スパイシーだけど白飯がすすむ「魅惑のカレーライス」

▲チキンカレーセット 1000円

「いつか自分らしいカレーが作りたい。」そんな思いを抱えて店主の加来さんはインドにも修業に行った。
本郷にあるフレンチとインド料理が融合した『桃の実』やいくつかのカレー店を経て、ついに桃の実姉妹店となるこの店でカレーデビューを果たす。
目指したのは、日本のご飯と相性のいいカレーだ。
渾身の「チキンカレー」は、チキンストックを使うことで白いご飯との相性がグンとアップ。
マトンカレーは肉を骨付きで仕込み、旨みをじっくりと引き出している。
スパイスの香りとご飯に絡む旨みが共存した、インドと日本のいいとこどりが絶妙だ。

[住所]東京都千代田区三崎町1-1-14 三崎町大島ビル1階 [TEL]03-5577-2879 [営業時間]11時半~14時(LO)、18時~21時(LO)、土11時半~16時LO ※ランチタイム有 [休日]日[席]カウンター8席、テーブル8席、計16席/全席禁煙/夜は予約可/カード不可(夜は5000円以上で可)/サなし、お通し代なし [交通アクセス]JRほか水道橋駅東口から徒歩4分

プネウマカレー(最寄駅:高田馬場駅)

瀬戸内の海が育てたアンチョビが隠し味の名作カレーライス

▲チキンカレー 580円、缶ビール 300円

店主の長谷さんは趣味のカレー歴が約20年。
かなり攻めたカレーを完成させていたが、店を開く直前に大きな転機がやって来た。
いりこで有名な香川県伊吹島のイベントでカレーを作ることになったのだ。
先方の注文は「お年寄りや子供も食べられるカレー」。
そこでインド料理などを日頃口にしない人たちにも喜んでもらえるカレーを作る。
伊吹島の鰯を使ってこのミッションをやり遂げた長谷さんは「これで行こう」と決心した。
アンチョビの優しい旨みが全体を包むルウは、ほどよいスパイス感がいい。
カレーの名作がまたひとつ、高田馬場に誕生した。

[住所]東京都新宿区高田馬場1-17-10 ふじ荘1階 [TEL]080-5434-2626 [営業時間]10時45分~15時半、17時~20時 ※ランチタイム有 [休日]日・祝 [席]カウンター8席/全席禁煙/予約不可/カード不可/サなし、お通し代なし [交通アクセス]JRほか高田馬場駅早稲田口から徒歩5分

ウミネコカレー(最寄駅:幡ヶ谷駅)

スパイシーなのにとろりとご飯に絡む優しい味わい

▲お好きなカレー2種盛サラダセット 1200円、丹沢サイダー 280円

幡ヶ谷にある喫茶店のような静かな佇まいの『ウミネコカレー』。店主の古里さんはミュージシャンでもあり料理人でもある。
カレーはスパイシーながらどこか懐かしい温かさに満ちている。
「幅広い年代に食べやすいカレーを」という古里さん。
ご飯によく合う日本のカレーのようなとろりとした味わいを意識しつつ、香るスパイスが食欲をかき立てる。
材料は国産にこだわり、粒立ちのいい米とニンニクは青森産、油は良質なものを吟味して、使う量も極力控えて胃にもたれないように、と食べ手への思いやりも深い。
食後は美味しいコーヒーでゆったり過ごせば至福の時間だ。

[住所]東京都渋谷区幡ヶ谷1-32-16 [TEL]070-6972-3103 [営業時間]11時半~15時(14時半LO)、18時~21時(20時半LO)、火11時半~15時(14時半LO)※ランチタイム有 [休日]月 [席]カウンター9席/全席禁煙/夜は予約可/カード不可/サなし、お通し代なし [交通アクセス]幡ヶ谷駅南口から徒歩1分

魯珈(最寄駅:大久保駅)

カレーと魯肉飯よくばりに2つを合いがけで!

▲ろかプレート 950円

「ロカ」という不思議な響きの店名は、台湾の魯肉飯とカレーに由来する。
幼い頃からカレー好きという店主の齋藤さん。
学生時代にアルバイトした台湾居酒屋で魯肉飯と恋に落ち、ついにこの2つが主役の店を開店。
大久保という場所を選んだのはスパイスを売る店が近いから。
香りが命のスパイスを必要なだけ新鮮な状態で買えるのが強みだ。
南インドカレーの『エリックサウス』でみっちり基礎は学んだが、そのエッセンスを生かしつつ目指したのは“日本のご飯がかきこめる”カレー。
名物は両方を合いがけした「ろかプレート」だ。
定番に加え週替わりの限定カレーも魅力的で思わず通いたくなる。

[住所]東京都新宿区百人町1-24-7 シュミネビル1階 [TEL]03-3367-7111 [営業時間]11時~16時、火・木11時~15時/17時~20時 ※ランチタイム有 [休日]日・祝 [席]カウンター9席/全席禁煙/予約不可/カード不可/サなし、お通し代なし [交通アクセス]JR総武線大久保駅南口から徒歩2分

Blakes(最寄駅:千駄ヶ谷駅)

伝説のカレー店“GHEE”は千駄ヶ谷で復活を遂げる。

▲コンビネーション(S) 1000円

かつて神宮前にあった『GHEE(ギー)』は伝説である。
そのカレーに影響を受けた店も少なくない。そしてついにこのカレーは千駄ヶ谷で復活を遂げる。
料理を手がけた赤出川治さんが店を移る度にファンは追いかけた。
そしてついにこのカレーは復活を遂げる。
その魅力は唯一無二の味わいで、辛口のビーフは滲み出る辛さが鮮烈に口の中を駆け巡り、バターチキンはソフトな口当たりの中にシャープなスパイス感を潜ませる。
インド人シェフにスパイス使いを学んだという赤出川さんは、そこからさらに自分なりの到達点を見出したのだ。
ヌケ感のある空間や音楽が醸し出す空気感もまた、“赤出川さんのGHEE”復活をはっきり感じさせる。

[住所]東京都渋谷区神宮前2-20-13 神宮前TNビル2階 [TEL]03-6721-0468 [営業時間]12時~15時、18時~22時 ※ランチタイム有 [休日]日・祝 [席]カウンター4席、テーブル17席、計21席/混雑時のみ禁煙/夜は予約可/カード不可/サなし、お通し代なし [交通アクセス]JRほか千駄ヶ谷駅から徒歩10分

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本格とか、インド原理主義とかではなく、日本で歴史を刻んだ〈カレーライス〉は、もはや私達の国民食であり、かけがえのない宝物。
これぞ名作と言わしめる、そんな至宝のカレーたちを徹底解剖します!

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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