美味しいライムの見分け方 果皮にハリとツヤがあり、凸凹がなくなめらかでキズがなく、色ムラなく全体的に濃い緑色をしているもの。また皮は薄めで、持ったときに重みを感じるものが果汁を多く含んでいます。 弾力がなく硬いものは皮が…
画像ギャラリー旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。
さて、今回のテーマとなる食材は?
文/おと週Web編集部、画像/写真AC
■カクテルに
正解:ライム
難易度:★★★☆☆
独特の苦みが魅力
ライムはミカン科ミカン属に属し、香酸柑橘(こうさんかんきつ)に分類されます。香酸柑橘とは、ミカンなどのように果肉を食べるのではなく、レモンやユズのように果汁の酸味や果皮の香りを楽しむもので、薬味や料理の香りづけに使われます。
香酸柑橘のなかでも、もっともお酒と縁深いのもライムかもしれませんね。
国内で流通しているもののほとんどが、アメリカ(カリフォルニア)やメキシコからの輸入ものになりますが、国内でも愛媛県や和歌山県、香川県などで栽培されています。
輸入品は通年流通していますが、国産品の旬は9月~2月頃。ただし、国産品の流通量はごくわずかです。
ライムといえば濃い緑色というイメージを持っている人か多いかもしれませんが、ほかの柑橘類と同じく、完熟すると黄色くなります。
ただし、完熟してしまうと酸味がまろやかに、風味も弱くなってしまうため、基本的には未熟なうちに収穫されます。
レモンとライムは、どちらも香酸柑橘類ですが品種が違います。
皮が厚く、強い酸味と、果汁の量が豊富なレモンに対して、ライムはレモンほど強烈な酸味はないかわりに、独特の苦みや風味があります。
美味しいライムの見分け方
果皮にハリとツヤがあり、凸凹がなくなめらかでキズがなく、色ムラなく全体的に濃い緑色をしているもの。また皮は薄めで、持ったときに重みを感じるものが果汁を多く含んでいます。
弾力がなく硬いものは皮が分厚く、果汁が少ない可能性があります。
ライムはレモンに比べて皮が薄いため、レモンほど日持ちしません。乾燥しないようラップで包むか保存袋に入れるなどして、冷暗所か冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。
ライムの注目栄養素
ライムに多く含まれている成分といえば、ほかの柑橘類同様、強い抗酸化作用をもつビタミンCや疲労回復効果のあるクエン酸です。
しかし、ここで注目したいのは、ライムの皮に多く含まれるエリオシトリン、皮やすじなどに含まれるヘスペリジンというポリフェノールの一種です。
エリオシトリンには強力な抗酸化作用があるとともに、血圧、悪玉コレステロール値、血糖値、中性脂肪値を下げるなど、生活習慣の予防効果が期待できる成分です。
ヘスペリジンは、血流改善、高血圧予防、悪玉コレステロール値の低下など、エリオシトリンと同じく生活習慣の予防効果、花粉症の予防効果が期待できる成分です。
↑上記にそのほかの「旬食材」をまとめていますので、ぜひご覧ください。