『松葉屋茶寮』玉露の塩昆布和え
玉露の茶殻を湯切りし、風味豊かな塩昆布と混ぜることで苦みを穏やかに、味をまろやかに。さらに角切りクリームチーズを合わせて、複雑な旨みを演出する。混ぜるだけの手軽さだが、これが冷酒の最高のアテになるのだ。
また、同店では茶香炉を焚いていて、漂う香りが印象的だった。こちらも自宅で応用可能。乾燥させた茶殻を香炉の上で温めるだけ。消臭効果も期待大。玉露は香りが弱いので、煎茶や和紅茶などの茶葉で試してみて。
『櫻井焙茶研究所』玉露の塩ポン酢がけ
まさに玉露のおひたし。淹れ方を変えて玉露を三煎楽しんだ後は、茶葉をダイレクトに味わうという楽しみ方を提案している。新芽を摘んで作る玉露は、お湯で戻ると本来の軟らかさを取り戻し、青菜のように食べやすくなる。
同店では塩ポン酢を添えて、お茶請けに。噛みしめると瑞々しく、緑の爽やかな香りが広がる。かつてお茶は薬とされていたが、その時代のように余すところなくお茶のすべてを味わって欲しいという気持ちがこもっている。