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「9月2日」。今日は何の日でしょう?答えは「くず餅の日」!

450日かけてつくって、消費期限はたったの2日!

9月2日を語呂合わせで「く(9)ず(2)もち」と読むところから、東京都江東区亀戸に本店を置き、くず餅・あんみつなどの製造・販売を手がける株式会社船橋屋が「くず餅の日」と制定。2021年(令和3年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録されました。

実は「くず餅」は原材料によって2種類に分けられます。小麦澱粉を使った関東風「くず餅」と、葛粉からつくる関西風「葛餅」。本日の「くず餅の日」制定のきっかけになったのは前者。その「くず餅」が世に登場したのは、1805年(文化2年)の第11代将軍・徳川家斉の時代。江戸は亀戸天神の参道に創業した「船橋屋」によってでした。

1805年、船橋屋初代・勘助が江戸の亀戸天神の参道に店を開き「くず餅」を販売(photoAC)

湯で練った小麦澱粉をせいろで蒸し、黒蜜ときな粉をかけた餅が、亀戸天神へやってくる参拝客の間で評判となり、いつしか「くず餅」と名付けられ、瞬く間に江戸の名物として広まりました。現在の「くず餅」もグルテンを取り除き乳酸発酵した小麦粉澱粉を蒸しあげるまで、すべて自然のままの無添加製法で丁寧にじっくりとつくりあげています。そして、約450日の製造工程にもかかわらず消費期限はわずか2日間。もっちりしっとりとした「くず餅」の一切れにはこだわりがギュッと詰まっているのです。

「腸内環境を整える!」とか「ダイエットにいい!」と言われる発酵食品ですが、温暖で湿度が高い日本には、昔から味噌、醤油、酢、みりん、糠漬けなど多くの発酵食品があります。今回「くず餅」が発酵食品だったことを初めて知り、日本の食文化の奥深さを改めて感じました。

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おとなの週末Web編集部
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