×

気になるキーワードを入力してください

SNSで最新情報をチェック

デフォルトとは思えないクオリティの高さ

まず、目の前に運ばれたのは「餃子」。サイドメニューだと思って侮ってはならない。薄皮ならではのクリスピーな食感といい、餡の肉とキャベツのバランスといい、専門店にも劣らぬ旨さなのだ。卓上の「どろだれラー油」を加えるとさらに旨くなる

「餃子」の焼き加減も完璧
「餃子」の焼き加減も完璧

以前は卓上にピリ辛の野沢菜漬け「野沢菜醤」があり、無料で食べ放題だった。餃子にタレやラー油を付けず、野沢菜醤と食べていた。これが本当に旨かった! そういえばラーメンにも入れて味変を楽しんだこともあったな。いつの間にか野沢菜醤は有料(55円)になっていたのが残念でたまらない。

続いて運ばれたのは、「熟成醤油ラーメン」。価格は「肉そば」と同じ759円なのでデフォルトと位置づけても問題ないだろう。にもかかわらず、大きくて分厚いチャーシューと煮玉子、極太のメンマ、海苔、ネギが丼を彩る。この具材の豪華さはいったい何なんだ。

「熟成醤油ラーメン」の麺大盛り。大きくて分厚いチャーシューも旨い
「熟成醤油ラーメン」の麺大盛り。大きくて分厚いチャーシューも旨い

まずはスープをひと口。鶏ガラのダシ感をカドのとれた醤油のまろやかな味わいが包み込むような、奥行きのある味わい。これっ、これなんだよなぁ。そして、中細のストレート麺も適度なコシがあって旨い。麺を茹でたり、湯切りしたりするのは機械で行っているようだが、いつ、どこで食べてもブレない、チェーン店に求められる味の均一性を実現しているのだ。

巷には醤油ラーメン、というか昔ながらの中華そばをブラッシュアップしたラーメンをウリにしている店は多々ある。しかし、この「熟成醤油ラーメン」の足元にも及ばない店も多い。チェーン店にここまで完成度の高いラーメンを出されてはたまらないだろう

次のページ
セルフスタイルのチャーハンに苦言を述べたい...
icon-next-galary
icon-prev 1 2 3icon-next
関連記事
あなたにおすすめ

この記事のライター

永谷正樹
永谷正樹

永谷正樹

最新刊

2024年12月20日に開業110周年を迎える東京駅を大特集。何度来ても迷ってしまう。おいしい店はど…