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セルフスタイルのチャーハンに苦言を述べたい

「鉄板玉子チャーハン」は、麺を半分以上食べた頃に運ばれた。客が溶き卵とご飯を混ぜるセルフスタイルなのに、ここまで時間がかかるのはいかがなものか。おそらく、鉄板を熱するのにある程度の時間かかるため、混雑のピーク時に注文が集中するとオペレーションが狂ってくるのだろう。

ならば、セルフスタイルではなく、プロが中華鍋を振って作ったチャーハンが食べたいと思うのはワガママだろうか。

客の目の前でスタッフが溶き卵を流し入れてくれる「鉄板玉子チャーハン」。ご飯には下味が付いているようで、具材はフレーク状のチャーシューとネギのみ
客の目の前でスタッフが溶き卵を流し入れてくれる「鉄板玉子チャーハン」。ご飯には下味が付いているようで、具材はフレーク状のチャーシューとネギのみ

物語コーポレーションが運営する別業態のラーメン店で、現在愛知県豊橋市と岡崎市に展開する『濃厚中華そば 餃子 丸福』はサイドメニューに「ヤキメシ」を用意している。ただし、ラーメンとのセット価格は363円と『丸源ラーメン』よりも高い。セルフスタイルにしているのは価格を抑える意味もあるのだろうが、チャーラー好きの筆者としてはやはり物足りない。

写真を撮っていたせいか、玉子が固くなってしまい、ご飯との一体感が今ひとつ
写真を撮っていたせいか、玉子が固くなってしまい、ご飯との一体感が今ひとつ

これが溶き卵とご飯を混ぜた状態。筆者は味にパンチを出そうと思い、卓上の揚げにんにくをスプーンに軽く一杯加えて、ガーリックチャーハンにした。きっと、「どろだれラー油」を少量加えてもおいしいだろう。

また、「熟成醤油ラーメン」のチャーシューやネギを熱々の鉄板へ入れて混ぜ合わせたら、より豪華に、よりおいしくなると思った。だからこそ、「鉄板玉子チャーハン」は麺と同時に提供してほしかった

チャーハン以外の部分では概ね、いや、かなり満足度が高かった。何よりもチェーン店ゆえに食べたいと思ったら気軽に行くことができるし、席数も多いので待たされることも少ないのが魅力だ。「熟成醤油ラーメン」が恋しくなった頃にまた行こうと思う。

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取材・撮影/永谷正樹

1969年愛知県生まれ。株式会社つむぐ代表。カメラマン兼ライターとして東海地方の食の情報を雑誌やwebメディアなどで発信。「チャーラー祭り」など食による地域活性化プロジェクトも手掛けている。

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永谷正樹
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