はじめに
子どもも大人も、あまり嫌いという人がいない親子丼。
おうちでも気軽に作れる反面、どこで食べても変わらないでしょ、と思っている人もいるかもしれません。
しかし侮ることなかれ。どんな料理も追求すれば極まれり、と感動できる親子丼がここに集結です。
東京都内のイチオシの親子丼がうまい店をご紹介します!
撮影/小澤晶子、大西尚明(泰然、文鳥) 取材/肥田木奈々
泰然 [新宿御苑前]
新宿御苑の鶏料理の名店は、月木金のみランチでも親子丼が食べられます。
親子丼は卵かけご飯の延長、火が通り過ぎないようフタをせずに作り上げます。比内鶏のプリッとした旨味と、甘さ控えめのかえし、卵は比内1個、赤鶏2個の、合わせて3個も使用。つゆがしみたご飯も最高です。
他にもそぼろ丼や温玉つくねなどがおすすめ。
▲卵はなるべく空気が入らないよう白身を持ち上げながら切るように混ぜ、鍋に入れたら蓋をせずに仕上げる。すると気泡が入らず、白身と黄身がマーブル状になったとろとろの半熟玉子が完成する。
比内地鶏の卵&赤鶏の卵
比内地鶏の卵は甘みと濃厚さが特長。赤鶏はバランスいい旨み
[酒]ビ生小500円~ 焼グラス600円~、ボトル4000円~ ワなし 日1合900円~ [その他のメニュー]昼親子丼とそぼろ丼の2種のみ 夜比内地鶏の串380円~、もものたたき850円、だし巻き玉子780円など
文鳥 [亀戸]
テレビでも紹介された有名店はこちら。究極の親子丼というだけあって、まさに絶品です。
肉はジューシーな大山どりを使い、岡山県産の産みたて卵でとじています。そして特筆すべきは6種類ものだしを使用したかえし。
日高昆布や宗田鰹などを配合して生み出された至極の一杯です。また、薄口醤油と九条ネギの京親子丼もお酒の〆にぴったり。
▲「大山どり」を備長炭で両面にほんのり色が付く程度に焼き、たたき風にしたものを使う。表面にごま油を塗って炙ることで香ばしさが加わり、深みのある味わいに。
岡山県坂本産業こだわり卵
臭みがなく深い味わい。生でも美味しいので卵かけご飯でも◎
[酒]ビ生580円~ 焼グラス650円~、ボトル3200円~ ワグラス480円~、ボトル2900円~ 日グラス650円~ [その他のメニュー]昼鶏そぼろ丼、黄身のせ850円 夜自家製卵白豆腐550円、鳥から半身揚げ1480円など
3杯目の親子丼は人形町の花!
人形町 花 [人形町]
日曜も営業している人気のお店は人形町にあります。
ここの親子丼は鹿児島の赤鶏さつまを使用しているのですが、もも、せせりやハツとさまざまな部位が入っているのが特徴。
真ん中に乗った黄身をつぶしたり、柚子胡椒などの薬味を追加したり、鳥出し汁でお茶漬けにしたりと、1杯の親子丼でいくつも楽しみ方があってまさに玉手箱です。
▲大きめに切った鶏肉と玉ネギを甘めの割り下で煮て卵でとじる。
京都府鬼の卵
赤パプリカを飼料に配合したオレンジ色の卵黄が魅力だ
[酒]ビ生580円、焼グラス480円~、ボトル3280円~ ワグラス500円、ボトル3980円 日1合870円~ [その他のメニュー]昼鳥あられ丼800円など 夜もも塩焼き880円、ぼんじり680円、カツ煮880円など