『おとなの週末Web』は、手料理の魅力も紹介しています。中でもお酒好きなら、お供になる肴にもこだわりたいところ。自宅で作った様々な料理で「おとなの週末」を楽しんでいる年金生活の元男性編集者が、二十四節気に合わせ、自慢の酒肴を紹介します。前回の「立夏」編「「さざえのつぼ焼き」がたった10分で「贅沢ごはん」に…!超簡単「おつまみレシピ」を大公開」に続く「小満」編をお楽しみください。
初夏から7月が、土付きらっきょうの出回る時期
待ちに待ったらっきょうの季節です。
気が早いオイラは5月の連休明けの頃から、八百屋をのぞいては、らっきょうの新物が並んでいないかと、チェックしまくっておりました。らっきょうを漬けるためです。
古くからの生活暦・二十四節気でいえば、「小満」(しょうまん)とされる時期が、らっきょうを漬ける目印でもあります。土中のらっきょうも洋々と成長し大きくなってくるのです。
らっきょうは初夏から7月にかけて出回ります。鹿児島産のものから出回り、宮崎、徳島、鳥取が代表的な産地です。夏に種らっきょうの球根を植え付け、ほぼ1年かけて成長するというらっきょう。土付きのらっきょうはこの季節にしか手に入りません。
砂地でも育つらっきょうは、荒れ地や栄養分の少ない土地でも生育する生命力の強い根菜で、葉が枯れる初夏の頃、土の中で成長した根っこが出荷されているのです。
オイラのおすすめは「塩らっきょう」。甘くないらっきょう漬けです。といっても、単なる塩漬けではありません。昆布の味がしっかりきいたおとなの味わいです。居酒屋のお通しでもたまに出会いますが、らっきょうの鮮烈な味わいは最高の酒肴です。オイラ基準で申せば、間違いなく「お通しグランプリ」です。