美味しいデコポンの見分け方 皮にハリがあって、なめらかで、色ムラがなく、濃いだいだい色をしているものを。また、ヘタの部分が枯れていないかもチェックしましょう。 持ったときにずっしりと重みを感じるもののほうが果汁の量が多く…
画像ギャラリー旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。
さて、今回のテーマとなる食材は?
文/おと週Web編集部、画像/写真AC
■おでこが由来!?
正解:デコポン
難易度:★★☆☆☆
熊本県のブランド柑橘です
ヘタを囲むようにして果皮がぷっくり膨らんでいる個性的な見た目をしているデコポン。この見た目が名前の由来となっています。
デコとは「おでこ」のことで、デコのあるポンカンということでデコポンと名づけられたとか。
その名のとおり、デコポンは、温州みかんとトロビタオレンジを交配することで生まれた柑橘類「清見」と、「ポンカン」の交配種です。
じつは、デコポンの正式名称は、「不知火(しらぬい)」です。
デコポンという名前は、熊本県果実農業協同組合連合会の登録商標で、品種名ではありません。つまり、品種名は不知火ということになります。
不知火のなかでも、光センサーを通して糖度13度以上、クエン酸1.0%以下という「全国統一糖酸品質基準」をクリアしたものだけがデコポンと名乗ることができるとされています。
旬は、露地栽培のものは12月~1月頃に収穫され、追熟されてから出荷されることが多いので、本格的に市場に出回り始めるのは2月頃からになります。
ただし、産地や栽培方法によって収穫と出荷時期が異なるため、店頭に並ぶ期間は5月末頃までと比較的長めです。
濃厚な甘みが好きな人には「完熟露地栽培」ものがおすすめ。
これは、樹上で完熟してから収穫をする樹上完熟もの。そのため、通常より1カ月程度収穫が後ろ倒しになります。
皮が分厚そうに見えますが、意外なほどやわらかく、みかんのように手で簡単にむくことができます。
また、薄皮がとてもやわらかく、スジに苦みがほとんどないため、オレンジのような感覚で食べることができます。
デコポンは収穫後に追熟させてから出荷されるため、購入後すぐに食べることができます。
また、酸味が強い場合は1週間ほど風通しのよい場所で追熟させると甘さが増します。逆に、酸味強めが好きな人は購入後すぐに食べるのもおすすめです。
美味しいデコポンの見分け方
皮にハリがあって、なめらかで、色ムラがなく、濃いだいだい色をしているものを。また、ヘタの部分が枯れていないかもチェックしましょう。
持ったときにずっしりと重みを感じるもののほうが果汁の量が多く、ジューシーです。
常温保存でも問題ありませんが、保存袋に入れて野菜室に入れると追熟が抑えられるため、1~2週間保存することができます。
デコポンの注目栄養素
ビタミンCやカロテン、クエン酸、ペクチン、食物繊維などが豊富なことが特徴です。なかでも、みかんなどよりもビタミンCの含有率が多めなところは注目ポイントです。
β-クリプトキサンチンが豊富に含まれていることにも注目。この成分は、カロテノイドの一種で、デコポンの色素成分です。
強い抗酸化作用があるだけではなく、骨粗しょう症の発症リスクの低下作用、内臓脂肪低減作用など、さまざまな健康効果のある成分として注目されています。
↑上記にそのほかの「旬食材」をまとめていますので、ぜひご覧ください。