全国には数多くの難読地名が存在します。うっかり読み間違えて恥ずかしい思いをした人も多いはず。
本コーナーでは、読み間違いが多い難読地名を名前の由来だけではなく、特産品や地元グルメ情報とともにご紹介します。
文、画像/おと週Web編集部
【写真ギャラリーで読み方を当てよう】 何問わかる? 過去に出題された難読漢字の読み方に挑戦!!
難易度:★★☆☆☆
■難読漢字、地名編の正解はこちら
正解:えんままえちょう
閻魔前町は京都府京都市上京区に位置する町名です。
冥界の裁判官で、死後の世界で亡者の生前の行いを裁く王とされている閻魔(閻魔大王)が町名とは、少し恐ろしい感じがしますね。
この地名は、平安時代初期に定覚上人が創建した引接寺(いんじょうじ)の門前町として発展したことに由来するといわれています。
引接寺は「千本ゑんま堂」と呼ばれる寺で、平安時代の公卿であり、小倉百人一首の歌人のひとりでもある小野篁(おののたかむら)が開基と伝えられています。
彼は昼は宮中で働き、夜は冥府に通って閻魔大王に仕えていたという伝説があり、自ら彫った閻魔法王像をこの寺に祀ったとされています。
そして、その引接寺の前に位置する町なので閻魔前町という名前がつけられとか。
寺務所では閻魔様にお供えした餅から作ったのが始まりと伝えられる「えんま様のお目こぼし」というかき餅が売られています。これを食べた人には、心身健固、無病息災、除災招福にご利益があるといわれています。
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