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マジボイス実現委員会で検討会議

ドンキでは、書き込みの結果を受け、マジボイス実現委員会で検討会議にかけられる。マジボイス実現委員会は、商品開発、マーケティング、デザイン、品質改善、広報など各部門のメンバーで構成。月に一度、マジボイス上に書き込まれた口コミを基に選定した約5商品を関係各部門で改善に向けた議論をしているそう。

PPIHが公開している「マジボイス実現委員会」の会議潜入レポが非常に興味深い。「無添加ラップ」の記事などもあるが、野木さんたち開発チームの思いが炸裂し、実現委員会との攻防戦が繰り広げられている。

【会議潜入レポ】
「こんなに空気の悪い会議は初めて」「でも全部公開しちゃいました(笑)」ツナ缶を巡る大人たちの争い
https://majivoice.majica-net.com/article/?thread=4

改善に取り組んだものの叶わなかったものについては、引き続きメーカーなどと交渉を重ねたり、廃番にしたりということも。アプリ内では、それらの経緯や理由などが率直に述べられているところにも好感が持てる。

「マジボイス」内のツナ缶を巡る「改善レポート」

「majica」アプリ会員に向けたお得なサービスがたくさん。先の「無添加からだ想いラップ」は、アプリ会員だと22cm×50mは109円(一般価格175円)、30cm×100m は219円(一般価格285円)と超安い。さらに月替わりでこの「マジボイス」で特に高評価だった商品の中から厳選された10品がかなりお値打ちな会員限定価格で購入することができる。もちろん会員限定のクーポンなどもあるので、私は手放せなくなってしまった。

ドンキの内覧会で並んでいた、尖りすぎ、普通すぎ、辛すぎなど、様々な理由でボツになった商品の数々。開発するものの、世に出る前にボツになるものが圧倒的に多いのだそう

日本の小売業第4位

2024年に売り上げが2兆円を突破し、日本の小売業第4位となったPPIH。海外展開など、さまざまな要因はあるだろうが、独自の商品展開と顧客の心を掴む取り組みで着実に信頼を積み上げてきた。

こうした取り組みを改めて見ていくと、その真摯な姿勢に「やっぱり俺らのドンキだよね」と感じて、ますますドンキが好きになっちゃう。ドンキが繰り出す次の一手に今後も目が離せない。

「マジボイス」に“ドこたえし”て、“具材多め”が爆誕した

文・写真/市村幸妙

いちむら・ゆきえ。フリーランスのライター・編集者。地元・東京の農家さんとコミュニケーションを取ったり、手前味噌作りを友人たちと毎年共に行ったり、野菜類と発酵食品をこよなく愛する。中学受験業界にも強い雑食系。バンドの推し活も熱心にしている。落語家の夫と二人暮らし。

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市村 幸妙
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