江戸家猫ハッピーの漫画・満吉くん

ジュゴンはなぜ“人魚”に間違われたのか

漫画・満吉くん

満吉(まんきち)くんは、各時代で話題となった存在と、時空を超えて交流できるという特殊な能力を持つ猫。この愛くるしいキャラクターの生みの親、マルチクリエイターの江戸家猫ハッピーさんが、満吉くんを主人公にした漫画で心が和らぐ物語を紡ぎます。今回は「ジュゴン」編です。

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満吉(まんきち)くんは、各時代で話題となった存在と、時空を超えて交流できるという特殊な能力を持つ猫。この愛くるしいキャラクターの生みの親、マルチクリエイターの江戸家猫ハッピーさんが、満吉くんを主人公にした漫画で心が和らぐ物語を紡ぎます。今回は「ジュゴン」編です。

【ジュゴンの巻】

※漫画は、画像ギャラリーでもご覧になれます

「ジュゴン編」(1)
「ジュゴン編」(2)
「ジュゴン編」(3)
「ジュゴン編」(4)
「ジュゴン編」(5完)

鳥羽水族館の「セレナ」は飼育日数の世界記録更新中

2022年4月15日、三重県鳥羽市の鳥羽水族館で、ジュゴンの「セレナ」(雌)の飼育35周年を祝うセレモニーが開催されました。セレナは、日本で唯一飼育されているジュゴンです。

セレモニーでは、好物の海草で作った飼育係特製のケーキがプレゼントされました。鳥羽水族館のホームページによると、「ケーキは土台の直径が約60cmで3段重ねになっており、セレナの好物のアマモをあしらったもの」。ダイバーがケーキを持って水槽内に現れると、セレナはすぐに近づいて、食べ始めたそうです。

セレナは1986年10月にフィリピン・パラワン島で親とはぐれていたところを保護され、1987年4月15日に鳥羽水族館にやって来ました。この時、年齢は推定1歳。当時のサイズは、全長147.5cmで体重67kgでした。今では約260cm、約380kgに成長しています。

2018年9月15日には、飼育日数が1万1476日(31年5カ月)となり、世界記録を更新。これまで世界記録を保持していたのは、同水族館で飼育され、2011年に死んだ「じゅんいち」(雄)でした。

絶滅危惧種、人魚のモデル

ジュゴンは哺乳類で、熱帯から亜熱帯のインド洋と太平洋に生息しています。日本では、沖縄の沿岸域でみられるそうです。

環境保全団体「WWFジャパン」のホームページによると、生息数は世界全体で約10万頭と推測されています。「今その生息域の各地で減少しており、世界的にも絶滅が心配されています」(同HPより)。沖縄では絶滅寸前とされ、県が保護対策事業を進めています。

飼育されているジュゴンは今のところ、鳥羽水族館とシドニー水族館の1頭ずつが確認されています。

ジュゴンは、「人魚」のモデルになったとも言われていることで有名です。海面から顔を出して呼吸することができ、直立の姿勢で赤ちゃんにお乳を上げる姿から連想したなど諸説あるようですが、シドニー水族館のホームページでは、「大海原で長い間過ごすうちに気がおかしくなってしまった船員たちが、(ジュゴンを見た際)魅惑的な魚の尾びれを持った女性と間違えたことに由来すると考えられている」などと説明しています。同HPによると、ジュゴンという名称は、「海の貴婦人」を意味するマレー語から来ているそうです。

江戸家猫ハッピー(Edoya Nekohappy)

マルチクリエイター。動物ものまね芸人「三代目 江戸家猫八」の末娘。
1993年から15年間、俳優・緒形拳に師事。共著「地球徒歩トボ」(学研)では写真を担当した。オリジナルキャラクターである猫の「満吉くん」を通して、地球を楽しむための写真・漫画・グッズなどを発信している。2023年7月、伊豆高原で「猫満福庵」という猫のいるギャラリーをオープン。

・「猫満福庵」https://nekomanpukuan.stores.jp/

・「江戸家猫ハッピー」https://nekohappy.com/

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