2025年2月に開催された第12回「秩父ウイスキー祭」。その名のとおり、埼玉県秩父市を舞台に開かれるウイスキーをテーマにした祭で、知る人ぞ知る、いや、年々人気爆上がりのイベントだ。数千枚が販売されるというチケットは5500円。秩父のバーで前売りされるほか、ネットでの一斉販売もあるが、販売開始後1分で即完したというから、人気の高さが伺えるだろう。編集部のえびす氏がそのプラチナチケットを用意してくれたとのことで、初参戦してきた!
秩父の街がウイスキー一色に
「秩父ウイスキー祭」は、西武秩父駅から徒歩数分の秩父神社や秩父鉄道秩父駅直結の地場産センターなどを会場に開催される。
西武秩父駅までは池袋駅から特急ラビューで1時間20分ほど。プラス900円で乗れるこの電車がとにかくカッコよくて、大きな窓や包み込まれるようなシートがめちゃくちゃ快適なのですよ。別に“鉄”ではないけど、コレに乗りたくて、秩父で温泉入って蕎麦食べて帰ってくることもあるくらい。そもそも秩父はホントいいトコ。
全席指定のラビューは満席。乗客のほとんどが祭へ向かうらしい。2~3割が欧米やアジア各国からと思しき外国人で、車両全体にそこはかとない品の良さと「これから飲んだるぞ!」という静かな高揚感が漂っている。さすが入場料5000円オーバーの大人の嗜み。
車窓を楽しんでいると、えびす氏から会場の写真が送られてきた。ラビューのチケットが取れず予定の1時間前に普通列車で到着した同氏が、現地の様子を伝えてきた。もう会場は温まっているらしい。
秩父神社の参集殿で合流した。「秩父ウイスキー祭」はウイスキー愛好家には“神イベント”と言われているそうだが、まさしく神様公認の飲酒フェスだ。参集殿も呑兵衛たちを集合させるため使うとは想定しなかったはずだ。
「もうめっちゃ並んでます。熱気ヤバいですわ」(※大阪人なので「ヤバい」は“ヤ”にアクセント)と興奮気味のウイスキー好き・えびす氏。
祭限定ボトルの抽選所にはイベント開始直後というのに、早くも長蛇の列ができている。抽選といっても当たって賞品がタダでもらえるのではなく、みんなが狙っているのはボトルの購入権だ。ここでしか手に入らないレアボトルはウン万円もしたりするが、大枚をはたこうと思っても買えないもの。その価値は間違いなく跳ね上がるらしい。ヤバいですわ。
落ち着け、まずはオリジナルグラスとネックストラップを手に入れようぞ。参集殿で無事、テイスティンググラスをゲットした。