旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。
さて、今回のテーマとなる食材は?
文/おと週Web編集部、画像/写真AC
■キラキラです
正解:サヨリ
難易度:★★★★☆
見た目も味も繊細です
サヨリは、ダツ目サヨリ科に属する海水魚です。日本近海に生息する細長い体を持つ魚で、見た目がとても美しく、春を代表する魚のひとつです。体長は20~30cm程度で、大きいものだと40cmほどまで成長します。
下あごが長く突き出ていることが大きな特徴です。また、身に透明感があり、きれいで上品な見た目をもつことから「海の貴婦人」とも呼ばれます。
旬は3~5月で、春のサヨリは脂が少なく、さっぱりとした味わいとなります。
見た目が美しいだけではなく、身の味も繊細でクセがないので、さまざまな料理に使われます。
とくに刺身はおすすめで、透明感のある身は美しく、ほんのりとした甘みと濃厚な旨みは絶品です。
ほかに、塩焼き、天ぷら、干物、南蛮漬けなどにしても美味です。
ただし、サヨリは骨が非常に細くて多いため、刺身や寿司ネタにするには高度な技術が必要といわれています。サヨリを美しくさばける料理人は「腕がいい」とされているとか。
見た目が美しい魚なのに、内臓は真っ黒で、江戸時代には「見かけは美人、でも中身は腹黒」の人のたとえに使われていたそうです。