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チーズケーキを分解するという発想に驚き

2皿目は、ブランドの始まりの商品でもある「Mr. CHEESECAKE Classic」を再構築したようなデザート。「材料はMr. CHEESECAKE Classicと同じです。コーンスターチ以外の乳製品やバニラ、レモンなどのパーツをすべて別々に組み合わせています」。

どきどきしながら口に含むと、ヨーグルトのアイスクリームにレモンのジュレが溶け、濃厚なクリームが重なってまろやかになり、バニラやレモン、トンカ豆の香りへと続いていく。「香りの流れがありますよね。口の中で溶ける時間を少しずつ調整しているんです」と聞き、細やかに計算された技に感動!

2皿目の「Vanilla Tonka Lemon」
2皿目の「Vanilla Tonka Lemon」

3皿目は、ティラミスならぬTiramizu(ティラミズ)。「水の国と言える日本の象徴的なデザートは何だろうと考えました。そこから思いついたのが、この水羊羹です。伝統の和菓子を今の時代に合わせて解釈したとき、私たちが提案したいと思う味わいに仕上げました」。

口に入れると確かに水羊羹だが、かつてないほどみずみずしく一瞬で水に戻ってしまう感覚。コーヒーの風味とクローブの香りもすがすがしい。横に添えられたクリームを合わせると、焦がしバターとほうじ茶の香りが重なり、今度はまさにティラミス! 口当たりや味わい、香りが次々と変化していく過程も面白い。

3皿目の「Tiramizu」
3皿目の「Tiramizu」

4皿目は、オーブンから出してきたばかりのチーズケーキ。まずは真ん中部分をすくうと、とろっとろ。次にまわりをすくうとスフレのような食感で、両方を絡めながら食べるのもおいしい。焼き立てだから香りがより引き立って、幸せな気分になる

4皿目の「Fresh from the oven」
4皿目の「Fresh from the oven」

コース全体を通して改めて感じたのが、流れるような香りの重なりとはかない口どけMr. CHEESECAKEの開発の際にも田村シェフがこだわってきたことだが、ここでしか味わえないデザートを体験することで、その思いがダイレクトに伝わってきた。

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『Mr. CHEESECAKE』が一躍人気になった理由とは?
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井島加恵
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