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高知県須崎市ってどんなところ?

どのように誕生したのか振り返ります。

まず須崎市をご存じない方もいらっしゃると思いますので、簡単にご説明いたします。高知市から車で約1時間。豊かな海と温暖な気候に恵まれ、生産量日本一を誇るミョウガをはじめ、ハウス園芸や土佐文旦(ぶんたん)、ポンカンなどの柑橘類の栽培が盛んです。ご当地ラーメンとしては、“鍋焼きラーメンの町”としても知られています。

復活した「鍋焼きラーメン」。高知・須崎では2022年現在で30店以上が提供する

市の西部を流れる清流としても有名な新荘川は、絶滅種に指定されたニホンカワウソの生息が、最後に確認された川としても有名で、「カワウソのまちづくり」にも取り組んでいます。ニホンカワウソと鍋焼きラーメンをモチーフにした、「しんじょう君」が2016年の「ゆるキャラグランプリ」に輝いています。

ラーメン鍋のフタにご飯がのってくる

須崎の鍋焼きラーメンの特徴は、鍋に入ったアツアツの状態で提供する独特のスタイルです。須崎で、鍋焼きラーメンを注文すると、タクアンの古漬けが添えられ、ほとんどの人がご飯を注文する文化も特徴の一つです。ご飯が鍋のフタの上にのせられてくる姿は誰もが驚く光景です。

鍋のフタの上にご飯がのる独特のスタイル

須崎の鍋焼きラーメンの歴史は古く、その発祥は戦後まもなくとか。なかでも、須崎市の路地裏に開店した「谷口食堂」は、地元の人に愛される存在の食堂で、店主の谷口兵馬さんが、出前するラーメンが冷めないようにと、ホーロー製の鍋を使ったことが始まりです。

当時は「鍋焼き中華そば」という名称で、「鍋中(なべちゅう)」と呼ばれるほど愛されていました。けれども、1980年には後継者不足という理由から、惜しまれながら閉店しました。

地元では、「谷口食堂の『鍋中』をもう一度食べたい!」と願う人が多かったことから、かつての「谷口食堂」の味を目指して、鍋焼きラーメンを提供するお店が増えていき、現在に至る鍋焼きラーメン文化が受け継がれています。

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「湯温97・1℃」と、日本一熱いラーメン!!
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おとなの週末Web編集部
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