「当たり前」を徹底し生み出す渾身の一杯『新橋DRY‐DOCK(ドライドック)』@新橋
どこまでもきめ細かく美しい泡。ぐびりといけば、爽やかな苦みがぐんぐん広がって……もうこれ、湯上り一杯決定版では!
店の合言葉はずばり、「日本一おいしいスーパードライを目指して」。
たしかに抜群においしい。それにしても、いつも飲んでる銘柄がなぜこんなにも違うのか。
「洗浄はもちろんですが、鮮度と品質管理ですね。当たり前のことを徹底する。そして『シャープ注ぎ』です」と、同店の坂巻力さん。
「シャープ注ぎ」とは、スーパードライ本来の味わいを生かす注ぎ方だという。注ぐ様子を見れば、注ぐ角度にまで気を使い、粗い泡は惜しげもなく捨て、美しい泡を仕上げる。
名物チキンバスケット890円(3ピース)、ビールに合うポテトサラダ600円、アサヒスーパードライ780円

この渾身の一杯に合う料理を生み出すのは、ベテラン料理長三木清さんだ。料理人歴57年という三木清さんが作る「職人オムレツ」。その焼き加減と、デミグラスソースのコクの深さに驚いた。
「チキンバスケット」は、皮はパリッと、身はふんわりと柔らか。 銀座スタートの湯と生。少し大人の嗜みなのである。
[店名]『新橋DRY‐DOCK(ドライドック)』
[住所]東京都港区新橋3-25-10・JR高架下
[電話]03-5777-4755
[営業時間]月・土:16時〜22時(フード21時LO、ドリンク22時LO)、火・水・木・金は〜23時(フード21時半LO、ドリンク22時半LO)
[休日]日・祝
[交通]JR山手線ほか新橋駅汐留口から徒歩3分
銀座で創業162年、奇跡の銭湯『金春湯』@銀座
創業は、なんと1863年(文久3)年。江戸時代末期である。ビルに建て替えられてはいるが、一歩中に入れば、趣ある老舗銭湯そのものだ。
靴箱に番台、大正時代に作られたという古い神棚、昔ながらの扇風機も現役だという。浴室を彩るのは、九谷焼のタイル絵、絵師中島盛夫さんが描いた富士山のペンキ絵……。
銀座8丁目のビルの間で、いまだ営んでくれていることが奇跡のように思える。銀座や新橋で飲む前に、ひとっ風呂どうぞ。その後の一杯が、ぐっとおいしくなること間違いなし。
[店名]『金春湯』
[住所]東京都中央区銀座8‐7‐5
[電話]03‐3571‐5469
[営業時間]14時~22時(土は〜20時)
[休日]日
[交通]JR山手線ほか新橋駅銀座口から徒歩5分