日本導入が期待大の日産LクラスSUVの3列目は圧巻の出来!!
■3列目の快適性No.3:日産エクストレイル
エクストレイルは全長が4700mmを下まわるミドルサイズSUVだから、居住空間は紹介したCX-80やランドクルーザーシリーズに比べて狭い。
身長170cmの大人6名が乗車する時、2列目のスライド機能を調節して膝先空間を握りコブシの半分程度にすると、3列目の膝先にも同程度の空間ができる(3列目は膝が大きく持ち上がって窮屈だ)。
2列目に座る人も、3列目に座る人も、我慢が必要……になるということ。
■【おまけ】3列目シートが注目される今後の新型車/日産パトロール
日産パトロールは、現時点では国内で売られていないが、今後は導入される可能性が高い。仮に販売されると、このクルマの3列目シートは居住性が最も快適な国産SUVになる。
身長170cmの大人6名が乗車する時、2列目の膝先空間を握りコブシ1つ半に調節すると、3列目にも同程度の余裕ができる。この広さはCX-80と同程度だが、パトロールは3列目の床と座面の空間も充分に確保され、膝が持ち上がりにくく、着座姿勢はCX-80よりも自然な印象だ。ここが素晴らしい!
3列目に座る乗員の足が2列目の下にスッポリと収まり、ミニバンのような快適性も味わえる。これだけの居住性が確保されれば、SUVでも長時間の多人数乗車が可能だ。早めの日本導入を期待したい!!
文/渡辺陽一郎(わたなべ よういちろう):自動車月刊誌の編集長を約10年間務めた後、フリーランスに転向。「読者の皆様にケガをさせない、損をさせないこと」を重視して、ユーザーの立場から、問題提起のある執筆を心がける。執筆対象は自動車関連の多岐にわたる。
写真/ホンダ、ベストカー編集部