3列シート専用SUVがある一方で、「30分が限界」のSUVも……ある!
■3列目の快適性No.1:マツダCX-80
CX-80は、現行日本車では2列シート仕様を用意しない唯一の3列シート専用SUVだ。それだけに3列目の実用性が優れ、2列目にもスライド機能を装着している。
例えば身長170cmの大人6名が乗車する場合、2列目に座る乗員の膝先空間を握りコブシ1つ半のスペースにすると、3列目に座る乗員の膝先にも、同程度の余裕ができる。
ミニバンではないから、3列目は床が高く膝の持ち上がる座り方になるが、大人が座ってもそれほど窮屈感は生じない。乗員の足が2列目の下に収まりやすいこともあり、SUVとしては3列目も快適だ。座面も適度に柔軟ゆえ、1時間程度であればまずまず快適な3列目シートといえる。
■3列目の快適性No.2:トヨタランドクルーザー250/300/レクサスLX
ここでは、トヨタのLクラスSUVの3モデルを同シリーズとみなし、紹介したい。トヨタのランドクルーザー250と300、レクサスLXの3列目シートは、いずれも同程度のスペースだ。巨大なLクラスSUVだから、3列目も広いと思われるが、実際はCX-80よりも狭い。
特に困るのは、以前のランドクルーザー200やランドクルーザープラドと異なり、2列目シートにスライド機能がないこと。3列目の乗降の際、どうにも窮屈だ。
加えて3列目はそれほど広くないため、身長170cmの乗員が座ると、膝先空間は握りコブシ半分程度に留まる。大人の着座は可能だが、移動は30分ほどが限界だろう。