安くて旨い肴と夫婦のもてなしの虜になる『小料理 にしくら』@千駄木
こちらも舞台は昭和の横丁「すずらん通り」だ。創業28年になるその店の、年季の入った格子戸を開ける少しの勇気が呑兵衛人生を変えるやもしれん。いや大げさじゃなく。何せ焼酎キープがトータルで874本目(!!)という長年の常連や、仕事帰りにわざわざ電車を降りてまで通う馴染み客も少なくないのだから。
偏愛の理由は品書きを見れば腑に落ちる。市場で目利きした鮮魚の刺身に天ぷらにオムライスまで、小さな厨房から繰り出されるお値打ちの美味が約90種!
店主曰く「自分がおいしいと思う味だけ」、飽きないよう日々新作も加わるそう。しかもですよ、焼鳥など調理に使う塩もカツオと昆布のダシで煮詰めた自家製という正直な旨さはどれもズキュンズキュンと胸を打つ。女将さんの朗らかな笑顔もご馳走で、ただいまぁ~と暖簾をくぐりたくなるんです。
店主:西倉政雄さん、女将:恵美さん「毎日のように通ってくれる常連さんもいます」
[店名]『小料理 にしくら』
[住所]東京都文京区千駄木3-44-10
[電話]03-3824-4020
[営業時間]営18時~23時(22時LO)
[休日]日・祝
[交通]地下鉄千代田線千駄木駅2番出口から徒歩5分