泣く泣く取材を諦めた新店・名店
不忍通り沿いこそ大手チェーンの店もあるが、路地やさらに奥の路地にまで足を延ばせば延ばすほど、個性あふれる個人店に出合えるのが谷根千。空間にも料理にもこだわりがあり、店主と話せば気さくで面白い。常連さんも気さくな方ばかりとなれば、当然、取材をしたいし紹介したい。でも、そんな店だからこそ「取材はちょっと…」「常連の方で手いっぱいで」と言われてしまうことも少なくない。さらに、個人店だからこそ、後継者や健康問題に悩む高齢店主の店はいつの間にか閉店していたということもある。
善と膳は急ぐべし!読者の皆さんに少しでもよき情報をというわけで、今回の取材時に取材拒否された店の中から、ここはぜひ!という秀逸な店を、店名を伏せつつ紹介させていただきます。ちなみに、過去取材時では関西風・関東風ともに味わえる鰻屋さん(谷中)、昔ながらのラーメンが旨い町中華(根津)、オープンまもない寿司(根津)がNGでした。
『P』
オープンして数ヶ月の根津にある伊料理店。繊細で上品にまとめられた料理はどれも美味。「ひとりでこなしているので今回は…」とNGに
『H』
こちらも開店間もない居酒屋。刺身、揚げ物、焼き物と鮮魚を使った料理がどれもおいしい。「常連さんを大切にしたい」とのことで撃沈……。
『H』
ノーマル、野菜入り、玉子入りなどメニューは焼きそば&飲み物のみ。ソース控えめで上品な味付けに感動するも「うちはいいわ」とのこと
『S』
もつ煮にカレーなど料理はどれも絶品。女将さんとの会話も愉快。ただ小さな店で常連さんの醸す空気も超濃厚。誌面での紹介は断念
撮影/浅沼ノア(車屋、nenecolo(ネネコロ))、 西崎進也 (小料理 にしくら、お好み焼処 小奈や)取材/編集部 荒川友吾(車屋、お好み焼処 小奈や)肥田木奈々(nenecolo(ネネコロ)、小料理 にしくら)
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