大阪・関西万博へは民間機で
愛子さまにとって、単身公務で2度目の飛行機利用となった大阪府ご訪問。2025年日本国際博覧会=EXPO2025大阪・関西万博をご視察のため、5月8日から1泊2日の日程で大阪市を訪れた。天皇、皇后両陛下も、4月8~9日の日程で同開会式へご出席なさっている。
愛子さまの大阪入りは、羽田空港から民間機をご利用になられた。天皇、皇后両陛下のように特別機をチャーターするわけではなく、一般客と同様に定期便をお使いになるのが慣わしだ。お座席は、お付きの方を含めた必用な席数を確保する。愛子さまと同じ便に乗り合わせたとしても、となり合わせになることはない。搭乗時も一般ゲートをご利用になるが、最後に乗り、先に降りるのが原則である。一般客とバッティングしないように配慮されているのだ。
万博会場内では、愛子さまをひと目見ようと大勢の観客らが、行く先々に押し寄せた。「パビリオンには並ばず、2時間も(愛子さまを)待っているの」という声を多く耳にした。愛子さまの人気ぶりは凄まじかった。
クルマの乗車方法
天皇、皇后両陛下とご同列で公務へ出席なさる場合、愛子さまは両陛下が乗られる“御料車(ごりょうしゃ)”とは別に、「お召車(おめししゃ)」と呼ばれるクルマへご乗車になる。このお召車には、“供奉車(ぐぶしゃ)”と呼ばれる普段はお付きの人が乗るクルマが充てられる。
ご同列の場合、御料車とお召車は同じ車列を組んで走るわけだが、そうした場合のクルマの乗り降りは、どのような作法で行われているのだろうか。降車時は、先に愛子さまがお召車から降りられ、次いで両陛下が御料車から降りられる。この時、愛子さまは御料車のかたわらで、降りられる両陛下に向かって一礼する。乗車時もこれと同様の作法で行われ、両陛下のご乗車を一礼で見送り、その後、自らのお召車に乗車される。こうした所作の一つひとつが美しいのも、皇女たる愛子さまらしさなのだ。