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TV CMで知名度アップ

クルマの販売、ユーザーへの認知という点で当時はTV CMは重要なツールだった。初代ステージアのTV CMも話題になったひとつだ。

当時はオリックス時代のイチロー氏が日産の企業イメージキャラクターをやっていて、『イチロニッサン』(1995~1999年)は今でも覚えている人も多いはず。ステージアがデビューした当時、日産車のTV CMのすべては『変わらなきゃも変わらなきゃ』というキャッチで始まった。

マイチェン後の260RS。前期モデルよりもエアロの迫力が増している

個人的にステージアのTV CMで印象に残っているのは『お父さんは昔〇〇だった』シリーズのなかの『お父さんは昔雪男だった』だ。ステージアでスキーに行ってそのセリフを吐くのだが、妙に冷めた娘が助手席から『帰るよ』と返すCMだ。現在でもYouTubeで視聴可能なのでぜひチェックしてもらいたい。

大型ルーフスポイラー、デュアルエキゾーストパイプが260RSの証

日産の高級ステーションワゴンはステージアのみ

日産が初めて高級ワゴンに挑戦した初代ステージアは2001年に2代目に切り替わるまで約5年間で約13万台を販売。レガシィツーリングワゴンの販売台数には及ばないが、高級ワゴンとして成功を収めたと言えるだろう。

初代の後を受けて登場した2代目はより洗練されたデザインが与えられていたが、ワゴン人気の衰退、ゴーン氏による車種リストラの対象となり、2007年に消滅。これを機に日産は高級ワゴンマーケットから撤退し、現在に至るまでラインナップしていない。

そういった意味ではステージアは日産車の中で唯一無二の存在といっていい。

ステージアは5年間で約13万台を販売。新規高級モデルとしては上出来

【初代日産ステージア25X FOUR主要諸元】
全長4800×全幅1755×全高1495mm
ホイールベース:2720mm
車両重量:1590kg
エンジン:2498cc、直6DOHC
最高出力:190ps/6400rpm
最大トルク:23.5kgm/4800rpm
価格:289万5000円

【豆知識】
オーテックジャパンは1986年に『特装エンジニアリング会社』として設立された。初代の社長はスカイラインの生みの親と言われた櫻井眞一郎氏。オーテックザガートステルビオをはじめとするコンプリートカーの製作も手掛けた。2022年4月からNISMOと統合し、日産モータースポーツ&カスタマイズと社名変更。現行日産各車にプレミアム性を高めたオーテックモデルが設定されている。

今では希少価値から垂涎のモデルとなっている4ドアGT-Rを手掛けたのもオーテック

市原信幸
1966年、広島県生まれのかに座。この世代の例にもれず小学生の時に池沢早人師(旧ペンネームは池沢さとし)先生の漫画『サーキットの狼』(『週刊少年ジャンプ』に1975~1979年連載)に端を発するスーパーカーブームを経験。ブームが去った後もクルマ濃度は薄まるどころか増すばかり。大学入学時に上京し、新卒で三推社(現講談社ビーシー)に入社。以後、30年近く『ベストカー』の編集に携わる。

写真/NISSAN、SUBARU、ベストカー

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市原 信幸
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