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運転しやすいのが印象的

まず走りでいいところは、ボディがスクエアなので車幅、前後の感覚がつかみやすい。運転時では視界がいいというのも長所だ。

動力性能、加速性能はターボを搭載するRS系に比べると遅いが、街中、高速道路でも不満はないと思っていた。不満点は乗り心地がイマイチよくなかったこと、燃費が悪かったこと。燃費に関しては、別にハイパワーでも高性能でもないのに「ホントに2.5LのNA?」というレベル。

ハンドリングについては、特別シャープというわけではないが4800mmという大型ボディを感じさせないナチュラルなフィーリングで可もなく不可もなくといった感じ。NAモデルの走りに関しては特別に尖った部分はなく、実用ワゴンに徹していた印象だ。

エンジン変更で大きく進化

NAのNEOストレート6はエンジンの質感が大幅にアップ。ターボはNAより遅れてNEOストレート6化

言ってみればアシ車として最適な一台だったわけだが、改良後の広報車両に乗ってビックリ。初代ステージアは1997年6月にエンジンを大幅改良。3種類の直6エンジンの排気量は同じながら、『NEOストレート6』に変更され、2.5LのNAは最高出力は5ps(140ps)、最大トルクは2.5kgm(26.0kgm)それぞれアップ。特にトルクアップの影響が大きく、加速性能は大幅向上。トルクは最大トルクの発生回転数が800rpmも下げられたことで街中でのドライバビリティが格段に良くなっている。エンジンの回転フィールもスムーズさが増しまったく別物だった。

社用車として導入して半年程度で大進化を目のあたりにして、編集部員は「エンジンだけでも載せ換えてくれ!!」という気持ちだった。筆者の場合は社用車だからいいが、最初木型を購入していた人は本当に悲しかったと思う。

前期モデルと後期モデルでは走った時のフィーリングが桁違い

GT-Rのワゴン版登場!!

初代ステージアで最もホットなモデルは、1998年に特別仕様車として発売された『オーテックバージョン260RS』だろう。なんと、R33GT-Rの2.6L、直6ツインターボエンジン(280ps/37.5kgm)、5速MT、4WDシステム(アテーサE-TS)を移植。車名こそ違うが、260RSはGT-Rワゴンという認識がされていた。

ワゴンボディ+GT-Rのエンジン&駆動系という実用面とハイパフォーマンスを両立させた夢のような組み合わせはクルマ好きを活性化させた。

車重はアップしていたがGT-Rにそん色のない動力性能を誇った260RS

実は260RSの2カ月後の1998年1月にGT-Rの40周年記念車として4ドアセダンの『スカイラインGT-Rオーテックバージョン40th ANNIVERSARY』を発売。つまりこの時はクーペ、セダン、ワゴン(260RS)でGT-Rをチョイスできたのだ。

最強のステージアである260RSは、特別仕様車ながらカタログモデル的に販売されていて、マイチェンで前後のデザインが変更された後期モデルにも設定され、2代目に切り替わる2001年まで販売された。

当時世界最強ワゴンと恐れられた。大迫力のフロントマスクは好評
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TV CMで知名度アップ
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市原 信幸
市原 信幸

市原 信幸

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