鹿の谷駅跡――森に沈んだ機関庫
夕張鉄道跡で最初に訪ねたのは鹿の谷駅です。かつては国鉄と夕張鉄道の鹿の谷駅が並び、さらに夕張鉄道の機関庫を備えた鉄道の要衝です。昭和47(1972)年、私は鹿の谷駅の駅長さんに手紙を書いて待合室に泊まる許可をいただき、寝静まった夜や早朝、構内に並ぶ蒸気機関車や気動車の撮影をする事ができました。
今は森に覆われ、鳥の声だけが響いています。気が生い茂り森のようになっている所が夕張鉄道鹿の谷機関庫があった所です。風に耳を澄ますと、汽笛の残響がふっと甦るように感じられました。
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若菜駅跡――草に眠るホーム
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