【2025年6月OPEN!】蕎麦と向き合い美味を追求する名店の新たな挑戦『手打蕎麦よしみや』@祖師ヶ谷大蔵
名店に歴史あり。昭和38年の創業時は機械打ちで丼物も揃えた町蕎麦だったが、2代目の大塚さんが本物を追求すべく手打ちに変えて35年。知る人ぞ知る鷺沼の人気店が世田谷で装いも新たに再スタートを切った。
移転を決めた理由、それは40年以上のキャリアがありながら、「より一層、蕎麦と向き合いたい」との真摯な思いから。曰くこの店は「集大成ではなく新たな挑戦の舞台」だそうだ。
力を注ぐのが「そば懐石」。
そば懐石8800円[〆蕎麦(白海老そば)・そば寿司(鮪、穴子)]※基本は2日前までの要予約・蕎麦は月替わり、旬の天ぷら等は仕入れで変わる

素材を吟味するのは当然のこと、天ぷらも目の前で揚げたて、ダシの旨みを生かした品々は蕎麦屋の地道な仕事の集結だろう。それらを欅の一枚板カウンターが目を引く憩いの空間で楽しめる。
蕎麦は一番粉を打つ繊細な香りで、風味を邪魔しないようあえて薬味のねぎは添えないのが新店での試み。辛汁は2年物の本節を使うダシとかえしを甕で1週間以上寝かせて風味を封じ込めるなど、先人の教えを守り、さらに進化を加えた熟練の技に唸るばかりだ。
誠実な心が味とおもてなしに表れている。
店主:大塚達宏さん「大人が憩いの時間を過ごせる蕎麦屋を目指しています」
[店名]『手打蕎麦よしみや』
[住所]東京都世田谷区砧1-9-9
[電話]非公開
[営業時間]11時半~15時(14時半LO)、17時半~21時(20時LO)※月は昼のみ
[休日]火
[交通]小田急線祖師ヶ谷大蔵駅から徒歩18分、東急田園都市線用賀駅などから東急バス成城学園駅前行き「NHK技術研究所」で下車すぐ
撮影/浅沼ノア(SOBA、nobu、よしみや)、西崎進也(凛太郎)、取材/肥田木奈々(SOBA、nobu、凛太郎、よしみや)

※月刊情報誌『おとなの週末』2025年12月号発売時点の情報です。
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