店主の優しい思いが詰まったシュークリーム
『sarkara(サルカラ)』のシュークリームの特徴はなんと言ってもトンカ豆を使用していること。トンカ豆とは…中南米原産のマメ科の樹木であるクマルの種子のこと。クマリンという芳香成分が含まれており「杏仁」のような独特の甘い香りのもとになっています。
「シュークリーム」(480円)
シュー生地にもクリームにも使用されており、頬張ると甘く爽やかな香りと風味が口いっぱい広がります。
生地はサクッと香ばしいクッキーシュータイプ。日光金乃卵、北海道産の牛乳・バター・小麦など国産の良い素材にこだわり、さらにトンカ豆を練り込んだクッキー生地を乗せて焼き上げています。大井さんはクッキーシューが大好きなんだそう!
クリームにはバニラビーンズとトンカ豆が入っており、『sarkara(サルカラ)』のオリジナリティを生み出しています。重たくならないように、あえてトンカ豆入りカスタードクリームとホイップを混ぜ切っていない状態で詰めて、軽やかな口当たりに仕上げています。
シュークリームは、シンプルだからこそ難しく、焼き具合も生地の混ぜ具合も細心の注意が必要。混ぜ方や混ぜる分量や混ぜる順序、温度など状態を見つつ仕上げていく必要があります。感覚的な部分も多いので、大井さんが最初から最後までつきっきりで製造されているんだそう。
「家族みんなで食べられるようなメニューも並べたかった。子供から大人までみんな食べられるもの、それをしっかりおいしく作っていきたかった」そんな大井さんの優しい思いがたっぷり詰まったシュークリームになっています。
お菓子だけでなくコーヒーにもこだわる洋菓子店
お店の顔にしたいとオススメしてくださったのは「マドレーヌバニーユ」。ボソボソっと粉っぽくならずに凄くおいしいマドレーヌを作りたいと思ったのがきっかけで、いろんな種類のマドレーヌを研究、開発してきたそう。
「マドレーヌバニーユ」(360円)
その中でも「マドレーヌバニーユ」は研究にも時間をかけ、凝りに凝った商品。焼きたてがおいしいのはもちろんですが、時間が経ってもちゃんとおいしいままであるよう、大井さんのこだわりで完成された逸品に仕上がっています。
プチガトー以外にも焼き菓子が豊富なことに驚きました。焼き菓子は、自分で悩みながらお盆に乗せていくパン屋さんスタイル……これはズルい。我慢できなくてたくさん取ってしまいました。
また、お菓子だけではなくコーヒーにもこだわりが。
おいしい洋菓子屋さんはある、おいしいコーヒー屋さんはある、どちらもが揃っている店はなかなか多くない。どちらもおいしいものを揃え、ケーキや焼き菓子とのペアリングを楽しんでもらったり、フラッとコーヒーだけを飲みにきてもらったりしたいという思いも込めておいしいコーヒーを取り揃えているそうです。
コーヒーの豆は、東京・神保町の『GLITCH COFFEE & ROASTERS』のシングルオリジンを使用。バリスタである奥様が淹れてくれるコーヒーだけを飲みにくる常連様もいらっしゃるんだとか。





