熊本ラーメンの王道をいく味
時間差で「ラーメン小」が運ばれた。ここの「焼きめしセット」においては、焼き飯が主役であり、ラーメンは脇役だと思っていたが、ビジュアルを見てそれが間違いだった事に気が付いた。
セットのラーメンであれば、チャーシューとねぎだけでも、いや、何ならねぎだけでも文句は出まい。しかし、「ラーメン小」は、チャーシューと味付煮卵、キクラゲ、ねぎと具材が盛りだくさん。
後から調べてみると、デフォルトの「ラーメン」の具材はチャーシューが2枚になるだけで「ラーメン小」とほぼ同じ。つまり、「ラーメン小」はチャーシューを1枚にして、麺量を半分にしただけなのである。
まずはスープをひと口。熊本ラーメンらしく、焦がしニンニクの香ばしさとクリーミーでマイルドな豚骨スープが際立っている。麺はストレートの細麺で表面がツルツルなので、啜りやすくてのど越しも良い。まさに熊本ラーメンの王道をいく味である。
特筆すべきは具材のクオリティ。まずはチャーシュー。柔らかくて旨みをしっかりと感じられ、スープとの相性は最高のひと言に尽きる。味付煮卵は昔ながらの固茹でだが、このスープには絶対にこのスタイルの方がよく合う。
いつものようにスープを飲みつつ、焼きめしを頬張るだけでは飽き足らず、これら具材をおかずにして焼きめしを食べるとおいしさが2倍、3倍にも膨れ上がり、口から全身へと幸福感に包まれる。これもまた、チャーラーの醍醐味であろう。
いやー、本当においしかった! 「ラーメン小」のスープまで完飲してしまった。完食できるか心配していたのはいったい何だったのか(笑)。
今回の熊本出張は、熊本空港内にある『味千×桂花 阿蘇くまもと空港店』のチャーラーで締めくくった。これまで福岡をはじめ、鹿児島や宮崎、大分で豚骨ベースのラーメンを食べてきたが、筆者の中で熊本ラーメンは確実に上位ランク。また食べに行きたいなー。
取材・撮影/永谷正樹
1969年愛知県生まれ。株式会社つむぐ代表。カメラマン兼ライターとして東海地方の食の情報を雑誌やwebメディアなどで発信。「チャーラー祭り」など食による地域活性化プロジェクトも手掛けている。






