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英国紳士だったジョージ・マーティン

ザ・ビートルズというと思い出すのはプロデューサーのジョージ・マーティンに2度インタビューできたことだ。ザ・ビートルズの映像などでもいつもジョージ・マーティンはきちんと背広を着ているのが目立つが、実際の彼もダーク・グレーのスーツ姿だった。そして初めてのインタビューの冒頭で“上着を脱いでワイシャツ姿になっていいか”と、許しを求めてきた。イギリスの上流階級ではワイシャツは下着と同類なのだが、この日本で年下の私にわざわざそんな許可を求める彼はとてつもない英国紳士だと思えた。

彼とはザ・ビートルズに関していろいろ教えて頂いたが、私がいつも思い出すのはこの初めてのインタビューでの出来事だ。

初来日の時に見たリハーサルの驚き

私はザ・ローリング・ストーンズのメンバーを一度だけ間近に見たことがある。それは1990(平成2)年の初来日の時に招待されたリハーサルの時だった。彼らのリハーサルは驚くほど短く、1曲が簡単に終わってしまう。流石に長いキャリアを積むだけあって音合わせ程度でリハーサルは充分なのだろうと思った。

そのごく短いリハーサルの後、ミック・ジャガーはすぐにはけてしまったがキース・リチャーズとチャーリー・ワッツはまだステージに残っていた。興奮していた私はステージに歩み寄り、キースとチャーリーに握手をしてもらった。サインをねだる間もないあっという間の出来事だった。

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ビートルズのアンソロジーの音の良さに驚く
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岩田由記夫
岩田由記夫

岩田由記夫

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