悠仁さまが出席された2026年の一般参賀
「新年おめでとうございます。新しい年をこうして一緒に祝うことをうれしく思います。その一方で、昨年も地震や大雨、林野火災、大雪などによる災害が各地で発生するなど、多くの方々がご苦労の多い生活をされていることを案じています。色々と大変なこともあるかと思いますが、本年が皆さんにとって穏やかで良い年となるよう願っております。」(2026/令和8年1月2日「天皇陛下のおことば」より)
初春を迎えた皇居周辺の気温計は5度を示す肌寒い朝となった2026(令和8)年の新年一般参賀。天皇陛下、上皇陛下をはじめ12方の皇族方がおそろいになり、14方の皇室の方々が皇居・宮殿の長和殿ベランダへお出ましになられた。昨年(2025/令和7年)9月に成年皇族となられた秋篠宮皇嗣家の長男・悠仁さまは、はじめての参賀となった。皇居・宮殿東庭に集まった人々の数は、例年とほぼ同じく計5回のお出ましで延べ6万140人(宮内庁発表)を数えた。
いまでこそ、すべての宮家の皇族方が新年の一般参賀にお出ましになられるが、昭和の時代はこのような形式では行われていなかった。具体的には、平成3年の高円宮憲仁(のりひと)親王〔大正天皇の第4皇男子=三笠宮崇仁親王の第3男子、2002/平成14年薨去〕と同妃殿下久子さまからはじめられたものだった。昭和天皇の時代は、いわゆる内廷皇族の御身位にある方だけに限られていた。
今年5回あったお出ましのうち、1回目には、天皇陛下、皇后陛下雅子さま、愛子さま、上皇陛下、上皇后美智子さま、秋篠宮皇嗣殿下、同妃殿下紀子さま、佳子さま、悠仁さま、常陸宮妃華子さま、寛仁親王妃信子さま、三笠宮彬子さま、高円宮妃久子さま、承子〔つぐこ〕さまの14方がお出ましになられた。なお、2回目以降では常陸宮妃華子さま、3回目以降は 寛仁親王妃信子さま、三笠宮彬子さま、高円宮妃久子さま、承子さま 、4回目以降は上皇陛下と上皇后美智子さまが、お出ましにはなられなかった。このようなスタイルは、例年どおりのものとなった。
参賀と呼ばれる行事の次回は、天皇誕生日である2月23日に行われる予定だが、新年の参賀と異なり、例年お出ましになるのは天皇ご一家と秋篠宮皇嗣ご一家だけに限られる予定だ。皇室の方々がお揃いになる新年の参賀は、やはり初春にふさわしい貴重な機会といえよう。
文・写真/工藤直通
くどう・なおみち。日本地方新聞協会・皇室担当写真記者。1970年、東京都生まれ。10歳から始めた鉄道写真をきっかけに、中学生の頃より特別列車(お召列車)の撮影を通じて皇室に関心をもつようになる。高校在学中から出版業に携わり、以降、乗り物を通じた皇室取材を重ねる。著書に「天皇陛下と皇族方と乗り物と」(講談社ビーシー/講談社)、「天皇陛下と鉄道」(交通新聞社)など。芝浦工業大学公開講座外部講師、日本写真家協会〔JPS〕正会員、ニコンプロフェッショナルサービス〔NPS〕会員、鉄道友の会会員。












