モノコック化は4WD性能向上のため
ではなぜ三菱は2代目スターワゴンをモノコック化したのか? 乗用車的な乗り味、生産効率などといった理由もあるが、4WD性能を含めたオフロード走破性の向上にある。そもそもモノコック化といっても、2代目デリカスターワゴンでは強靭なサイドメンバーを組み込んだビルトインモノコックフレームで剛性を確保していたため、「フレームじゃないからデリカじゃない」というのはナンセンス。
1BOX+4WDでオフロードをガンガン走ることができるRVというイメージを築き上げた初代デリカスターワゴンだったが、初代パジェロと同じ4WDを搭載しながらも、パジェロほどの走破性は持っていなかった。その要因はボディの下側のトランスファーの出っ張りなどにより、モーグル路などでは腹打ちすることもあり最悪亀の子状態になってしまう。モノコック化と同時にトランスファーの搭載角度を変えることにより初代よりも最低地上高アップして走破性は格段に向上した。
実際、デリカではないと一部から酷評されていたが、デリカスターワゴンの命であるオフロード走破性の進化が認められ、誰もデリカではないなんて言わなくなった。
角目4灯の精悍な顔
エクステリアデザインは初代スターワゴンのキープコンセプト。1BOXとしては異例なほどのハイリフトも2WDでデビューして4WDを追加した初代に対し、2代目は最初から4WDありきで設計されていたためとってつけた感がなく自然。
ボディ全体が丸みを帯びているため初代のような無骨さはなく洗練されていたが、各目4灯のヘッドライトによる精悍なフロントマスクにより強さもアピール。1990年のマイチェンで当時注目を集めていたプロジェクターヘッドライト(ロービームのみ)の異形4灯に変更+ガーニッシュの追加でフロントマスクのイメージは変わった。
そして当時のRVの三種の神器のひとつ、グリルガードもデリカの真骨頂で、標準またはアフターパーツに交換して装着していた。グリルガードのないデリカはデリカにあらずといった感じの必須アイテム。フロント&リアのアンダーガード、サイドガードも精悍さに溢れていた。とにかく当時は”剛の者”といったイメージが強い。
ホイールベースはデリカミニよりも短い
ボディサイズは全長4460×全幅1695×全高1975mmというライバルより背が高いのが特徴。標準ルーフとハイルーフが設定されていた。写真を見ただけでは重心が高く安定感がないように見えるが、運転していても不安感はない。
ハイルーフでは多くのガラスエリアを設けた採光性に優れたクリスタルライトルーフも用意されていた。セカンドシートからサードシートのサイドにもガラスエリアとなっていたため、クローズドながら解放感があった。商用バンは両側スライドドアで、乗用モデルは片側(助手席側のみ)スライドドアで差別化されていた。
ホイールベースは2240mmというショートだが、当時このクラスでは標準的な長さ。現行三菱車の人気モデル、スーパーハイトワゴン軽のデリカミニのホイールベースが2495mmというのを考えると、どんだけ短いんだ!! と突っ込みたくなるほど。






