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いざ透明スープとピロピロ麺の聖地へ

東北新幹線新白河駅に降り立つ。真冬の福島・白河はさすがに冷える。でも、いいのだ。なぜって熱々のラーメンたちが待っている旅だから。旅の起点にここを選んだ目的は白河ラーメン。白河は人口4.6万人の市内に100軒近くがあるラーメン処なのだ。

レンタカーを借りて出発。茨城・ひたちなか、栃木・佐野と南下しつつ点在する名店を巡るならドライブがいい。

最初の1軒は、松尾芭蕉も旅の心を固めたというあの「白河の関」のすぐ近く、『やたべ』だ。ゆったりくつろげる風情ある店内で待つことしばし、待望の一杯目はいかに?

つやつやの透明感あるスープがいきなり沁みる。丸鶏から取った鶏の旨みがまあるくやさしい。そして、コレコレ、ピロピロもちりの平打ちちぢれ麺。スープとよく絡み熟成の旨みもしっかり。あああ、いきなりシアワセなり。

次、行くぞ。同じく白河の『火風鼎』だ。熱々キラキラしたスープは醤油のキレが抜群で、クリアな中に鶏とゲンコツからの力強いコクもある。さらに、燻製されたチャーシューからの燻香が移ってるのも食欲をそそる。さらに細めの手打ち麺が独特。少しボコボコした麺肌が心地よく、スープを引っ張り上げる。抜群の完成度に脱帽だ。

『火風鼎(かふうてい)』手打チャーシューメン1023円

『火風鼎(かふうてい)』手打チャーシューメン 1023円 コクのあるスープが燻香をほどよくまとう。きれいなのに力強いおいしさ

水戸に一泊して翌朝向かったのは勝田にある『大進』。

白河と佐野の間にここでアクセント、スタミナラーメンを食べるのだ。開店前に着くも店前にできた列に並ぶ。それも一興。注文したのは「焼肉冷し」。キュッと冷やしたモチモチ太麺上に、とろみのついた熱々の甘辛餡。中には衣をつけて揚げた豚モモ肉がこれでもか。ここでしか出合えない唯一無二なパワフル麺だ。

『手打らーめん大進』焼肉冷し870円

『手打らーめん大進』焼肉冷し 870円

そして最終目的地・佐野へ。ひと口に佐野ラーメンと言っても店ごとの個性もあり。そこで選んだ2軒なのだ。まずは『田村屋』。

“青竹手打ち”の冠通り、佐野ラーメンの代名詞、青竹で打つピロつる麺の食感がうれしい。背ガラをベースに牛すじなども使うという黄金色のスープは、澄んだ中にもとろみもあってゴク味もある。とろ玉に豚バラチャーシュー。うーん、なんて満足感の高い構成なんだい。

一転、お次の『小三郎』では人気の「生姜らーめん」を。すっきり澄んだスープが美しい佇まい。心地よく鶏が香ってズズズっとやればスッと体に沁みてくる。ほどよく不揃いでやはりピロピロの平打ち麺が抜群の相性でスープを持ち上げてくる。上にのった生姜を少しずつスープと一体化させながら食べ進めばさらに爽やかでさらに旨い。いやはやこれなら明日も食べたい。

ラーメン旅、心にも沁みるぜ。

撮影/小島昇、取材/池田一郎

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

※画像ギャラリーでは、絶品ラーメンの画像をご覧いただけます

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