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コルトレーンも来たジャズ窟で心身を解放する『JAZZ茶房 マイルス』@明大前

ドアを開けた瞬間にウォンと音があふれてくる。これがファーストインパクト。そして、目の前には名物の急な階段だ。

「この階段を昇るのは敷居が高いってみんな言う。上がりきっちゃうとアットホームなんだよ」と二代目マスターのひとり、児玉さんが笑顔で迎えてくれる。

66年前の創業者・本山雅子さんが収集したレコードがJBLのスピーカーから流れる。天井が低く、古い床が軋むからか、生々しくも温もりある音が肌に触れるようで、音の湯船に身を沈めている気分だ。

ジントニック900円

『JAZZ茶房 マイルス』ジントニック 900円 お酒はすべてダブル(濃い目)なのも店の個性

その昔、公演終わりのJ・コルトレーンが来店して耳を傾けたという伝説に魅かれてか、普段は外国人客が6割超。羽田空港でのトランジットの束の間に寄る客もいる。レコードに興味を持つ20代も増えてきたが「こっち(ターンテーブル)で回転しているのに、なぜあっち(スピーカー)から聞こえるのか」と素直な質問をされたことも。

人種も世代も自由に交差するのがジャズ喫茶の存在価値なのだ。

『JAZZ茶房 マイルス』レコードは約3000枚。「さっと取り出せるまで、常連客として30年が必要でした(笑)」と児玉さん

[店名]『JAZZ茶房 マイルス』
[住所]東京都世田谷区松原1-37-14
[電話]なし
[営業時間]18~22時※木・金は~23時、土:17~23時
[休日]日・祝
[交通]京王線井の頭線明大前駅から徒歩3分

長年熟成されたライブ感ある音に耽溺する愉悦『ジャズ喫茶 映画館』@白山

ジャズ喫茶なのに『映画館』とはこれいかに。

’78年に開店した創業オーナー吉田昌弘さんが映画の助監督をしていたからだ。店内には往時のポスターや映写機、キャメラがあり、博物館の雰囲気がある。

チョコブラウニー500円、コーヒー700円

『ジャズ喫茶 映画館』(左)チョコブラウニー 500円 (右)コーヒー 700円 入って右手に巨大なスピーカー。時にはジャズライブも開催される。コーヒーは近くの木村コーヒーのブレンド。サイフォンで入れる

台形で長細い店内の構造に合わせて吉田さん自ら製作した世界に唯一無二の音響システムは、ライブハウスにいるような3Dの臨場感で鳴る。楽器が目で見えるようで、大音量の真っ只中にいるのに、耳を澄ませたくなるという正反対の気持ちが起こった。

「いくら音が大きくてもスピーカーの真ん前で普通に会話できます。分離がよくて雑味がないから邪魔しないです」と現代表の荒川さんは話す。

「いつの時代もジャズ喫茶の扉はドキドキしながらひとりで押すもんです。実際より重く感じる独特の感覚を味わっていただきたい」とはノモトさん。

好奇心と、幾ばくかの勇気がないと開けられないドアは通過儀礼。つるまない大人にとって、最良に洗練された秘密基地なのだ。

『ジャズ喫茶 映画館』時が止まるムードのエントランス

[店名]『ジャズ喫茶 映画館』
[住所]東京都文京区白山5-33-19
[電話]03 -3811-8932
[営業時間]16時〜22時
[休日]日・祝・月
[交通]地下鉄都営三田線白山駅A3出口から徒歩すぐ

撮影/大西陽(ネルケン、でんえん、あたらくしあ)、小澤晶子(平均律)、浅沼ノア(マイルス)、小島昇(映画館)、取材/池田一郎(ネルケン、でんえん、平均律、あたらくしあ)、輔老心(マイルス、映画館)

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

※画像ギャラリーでは、音楽に浸れる喫茶店の画像をご覧いただけます

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