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ラーメン凪が作る逆輸入豚骨『ラーメン凪 豚王 渋谷本店』

渋谷駅から少し歩き、六本木通りを上がった先。『一蘭』の行列が目に入るエリアにありながら、ひっそりと構えるのが『ラーメン凪 豚王 渋谷本店』だ。

『ラーメン凪 豚王 渋谷本店』
『ラーメン凪 豚王 渋谷本店』

煮干しで名を馳せる『ラーメン凪』の豚骨ブランドとして2006年に創業。香港など海外で「BUTAO(豚王)」として先に人気を博し、日本に逆輸入された異色の豚骨ラーメン店である。

同店が掲げる最大の魅力は、豚骨特有の「臭みのなさ」だ

豚頭骨を10〜12時間かけて炊き上げたスープは、濃厚でありながら後味は驚くほど軽やか。長年の研究に裏打ちされた丁寧な下処理が、初めての人はもちろん、女性や年配のファンをも惹きつける。

『ラーメン凪 豚王 渋谷本店』の「特製ラーメン」1030円(2026年5月時点)
『ラーメン凪 豚王 渋谷本店』の「特製ラーメン」1030円(2026年5月時点)

濃厚で臭みがないスープと小麦の風味がある麺の相性がバツグン。中毒性が高いガツンとしたとんこつラーメンだが、一般的なとんこつラーメンより胃もたれしにくい。

自社製造の細麺は、硬さを5段階から選択可能。さらに、スープの味の濃さやこってり度、ニンニクや辛みの量まで細かくカスタマイズできる。オーダーの自由度の高さは、まさに自分だけの一杯を作り上げる悦びを教えてくれる。

これは、代表の生田悟志氏が『一蘭』出身であるからこそのこだわりだ。

細やかな配慮は、替え玉にも現れる。秘伝のタレはサンプル収集の防止の観点から卓上に置けないが、スープが薄くなってしまった際は「注文時に『タレ濃いめで』と言っていただければ、多めにかけた状態で提供します」との対応も。こうした痒い所に手が届くホスピタリティも、同店の根強い人気の秘訣だろう。

オーダー用紙。上写真の「特製ラーメン」はすべてオススメで注文したものだ
オーダー用紙。上写真の「特製ラーメン」はすべてオススメで注文したものだ

駅から徒歩10分弱という距離は、決して近くはない。しかし、ひとり客はカウンター、グループはテーブル席へとスマートに案内される店内は、多忙なビジネスパーソンにとっても心地よい空間だ。

渋谷という街にありながら、比較的スムーズに入店できる穴場感もありがたい。

熟練の技が生む洗練されたスープと、自分仕様に仕立てる楽しさ。世界を魅了した至極の一杯を日本の中心・渋谷で。

■『ラーメン凪 豚王 渋谷本店』
[住所]東京都渋谷区東1-3-1 カミニート1階
[電話番号]03-3499-0390
[営業時間]10時〜22時半、日・祝10時〜20時
[休日]無休
[交通]地下鉄半蔵門線ほか渋谷駅C1出口から徒歩6分

ラーメン屋の大行列に並ぶ時間を、味わう時間に変える。それが今、渋谷で叶う静かな贅沢だ。

福岡の新星、25年を誇る老舗、そして世界に先駆けて認められた逆輸入の名店ー。それぞれが独自の路線で丁寧に炊き上げた臭みのない豚骨ラーメンをあなたの舌で確かめてほしい。

取材・撮影/ながやかずき

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