旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。
さて、今回のテーマとなる食材は?
文/おと週Web編集部、画像/写真AC
■ウリ科です
正解:モーウイ
難易度:★★★★☆
見た目はゴツイけど、皮を剥くと……
モーウイとはウリ科に属する植物で、キュウリの仲間です。沖縄では伝統的な島野菜として古くから愛されてきました。
標準和名では「赤毛瓜(あかげうり)」と呼ばれており、その名の通り、熟すと表面が赤茶色になり、細かい網目状の模様が入るのが特徴です。
一見すると、少し長細いジャガイモや、表面がゴツゴツとした太い大根のようにも見え、私たちが普段スーパーで見かける緑色のツヤツヤとしたキュウリとは似ても似つかない無骨な姿をしています。
しかし、ピーラーなどでその分厚い皮を剥いてみると、中からは果物のようにみずみずしく、透き通るような真っ白な果肉が顔を出します。
旬の時期は、初夏から秋口にかけてです。
原産地はインドと言われており、そこから華南など中国大陸の南部を経て、15世紀頃に琉球王国へと伝わってきました。当時の琉球は中国との交易が非常に盛んで、さまざまな文化や珍しい品物が海を渡ってやってきましたが、このモーウイもその交易船に乗って持ち込まれたもののひとつです。
普通のキュウリから青臭さをなくし、さらにウリ特有のほのかな甘みを足したような、非常に上品な味わいをしています。
独特の食感ですも魅力です。普通のキュウリよりも肉質が緻密でしっかりしているため、噛むと「シャキッ、パリッ」という小気味よい音が口の中に響きます。
生で食べても、火を通しても美味しくいただけます。
定番は、生のままスライスして作る和え物や酢の物です。薄切りにして軽く塩もみをしたモーウイに、ツナ缶を油ごとバサッと加え、少量のマヨネーズや醤油で和えるだけのシンプルなツナ和えは、沖縄の家庭の味です。
また、豚肉や島豆腐と一緒にサッと炒め物(チャンプルー)にしたり、加熱しても煮崩れしにくく、味が染みやすいので、鶏肉や豚バラ肉と一緒に煮込んだりしても美味です。




