発祥の店で熱燗と味わうなっとう巻き、『三寿司』
最後にご紹介する食事処は『三寿司(さんずし、盛岡市)』です。盛岡市内の繁華街に3店舗ありますが、うかがったのは『大通り本店』。
まずは、まぐろの刺身と、アジとイカの握りをいただきました。お寿司は大好きなのですが、ネタの好き嫌いはわりとはっきりしています。赤身や光り物、イカがあれば十分で、寿司屋さんに行っても、かなり安く済むタイプかもしれません(笑)。
では、三寿司の名物をいただきましょう。のれんにも書かれている、「なっとう巻き」です。
なーんだ、と思われそうですが、発祥の店とも言われています。1963年(昭和38年)に、当時の社長が考案したとか。
盛岡の銘酒「あさ開」の熱燗と、なっとう巻きを合わせました。大粒の納豆に、ネギやわさびが絡み、シャリを包む海苔のパリっとした食感は、何ともいえない味わいです。
そして、三寿司に訪問されましたら、なっとう巻きはもちろんですが、ガリを是非味わって下さい。生姜が生っぽくて、浅めの味付けが見事。これだけでも日本酒が進むこと間違いありません。
今日は、NYTも唸った盛岡市の食事処をご紹介しました。
さて、前々回の旧水沢の記事で水沢競馬場をご紹介しましたが、盛岡にも地方競馬「盛岡競馬場(岩手県競馬組合)」があります。もともと岩手県は馬の産地。古くは源平合戦のころ、平泉を拠点とした奥州藤原氏が軍馬を朝廷や権力者に献上し、友好関係を築いていたとも言われています。また、盛岡市から西に約20キロの場所にある小岩井農場では、かつてサラブレッドが生産されており、日本ダービーで何頭も優勝した時代がありました。
そんな歴史のもと、馬への愛が根づく岩手には、2つもの競馬場があるのでしょう。NYTの言うとおり、盛岡市は街も飲食店も魅力たっぷりですが、競馬場にも足を運んでもらえていたら、ロンドンをかわして1位になってたかもしれないなぁ、など思いを巡らす毎日です。
文・写真/十朱伸吾
おとなの週末Web専属ライター。全国のご当地グルメを求めて40年余。2013年には、“47都道府県食べ歩き”を達成した。訪れた飲食店は1万軒をゆうに超える。旅と食とお酒をこよなく愛するオプチミスト。特にビールには一家言あり。競馬と写真とゴルフも趣味。週1の自転車ツーリングとサウナでダイエットにも成功した。好きな言葉は「発想力は移動時間に比例する」。














