地域とつながり、最高の旅体験を得られる“ランドリレーション”
このホテルがもっとも力を注いでいるのが、ランドリレーションと名付けられたアクティビティだ。ホテルのキャストと地域の人が手を結び合い、滞在客に沖縄ならではの魅力を味わってもらうのが狙いだという。
「たとえば伝統工芸に従事する方々の多くは、後継者問題や高齢化などの苦労を抱えている。その魅力をしっかり理解してもらって、製品が適正に購入され、次への投資ができるしくみを作っていきたいです」(荒井社長)
暮らしの視点で地域の魅力を掘り起こし、本物のローカル体験を目指すランドリレーション。そのひとつとして、沖縄の伝統的な焼きもの“やちむん”の陶芸体験がある。名工の玉田彰さんが率いる「青風窯(せいふうがま)」は、ブリスティアホテル内の壺やアートワーク、レストランのショープレートなどを手がけた。体験に使用される土は、ホテルを建設する際に発掘された、100万〜200万年前の地層の赤土だ。
青風窯には、ギャラリーカフェ「土花土花(DOKADOKA)」が併設されている。名工の話を聞き、実際に器作りを体験した後にギャラリーでやちむんを見ると、感慨深いものがある。美しい器でコーヒーをいただいた後に、沖縄ブルーの一輪挿しを購入した。
もうひとつのランドリレーションアクティビティとして、「CAVE OKINAWA(ケイブ オキナワ)」にも訪れた。ここは、ホテルから車で約10分、沖縄県うるま市にある本島中部最大級の鍾乳洞。太平洋戦争時に避難した住民約300人全員が生き延びた、「ぬちしぬじガマ(命をしのいだ洞窟)」でもある。
洞窟の中は1年中24度以下に保たれ、ひんやりと快適。紅白の鍾乳石が向かい合うパワースポットや、岩の隙間がハートの形に見える「ハートロック」など、恋愛成就や開運のシンボルも満載だ。
沖縄の土に触れながら伝統文化を体験し、おいしいピザを食べてから歴史的な洞窟を散策……。まさに五感で沖縄を感じられる体験ができた。沖縄恩納村でのホテルステイは、“モノ”から“コト”へのシフトが進むおとな旅を叶える、最適解のひとつかもしれない。
取材協力/BLISSTIA SUITES & RESORT 沖縄恩納村





