本格わんこそばの臨場感を「お試し10杯」で気軽に体験
続いて「わんこそば」をご紹介します。実はその発祥は盛岡ではなく、花巻と言われています。約400年前の江戸時代初期、花巻を訪れたお殿様に、少量のそばをお椀で差し出したところ、大変気に入り何度もおかわりをしたことが始まりとか。元祖といわれる花巻の「やぶ屋総本店」の支店が盛岡駅ビルにあるので伺ってみたいと思います。『やぶ屋 フェザン店(盛岡市)』です。
このお店の推しポイントは、「お試し10杯わんこそば」があること。この年になって、さすがにもう100杯に挑戦しようとは思いません(笑)。ところが意外とないんですよね、お試しセットって。気軽にわんこそばを楽しむなら、こちらがぴったりです。しかも給仕付きの本格的なわんこそばを体験できます。のれんをくぐると、中央に7席の円卓があります。ここが、給仕付きわんこそばの舞台のようです。薬味セットが運ばれてきました。とろろにイカの塩辛、大根おろしやネギなど。これは日本酒しかありませんね。盛岡の銘酒「あさ開」をあわせました。いやー、旨い。いつまでもこの世界に浸っていたい(笑)。
ちびちびお酒を飲みながらお蕎麦を、と思っていましたが、いよいよわんこそばが始まりました。まずそばを一杯いただきます。そしてまた日本酒をゴクリ。ただゆっくりしてはいられません。給仕の女性が目の前に立っています。結構焦ります(笑)。女性の、「はいどうぞ」、の掛け声に合わせ食べ続けます。日本酒を楽しむ時間はありませんが、この臨場感は何ものにも変えがたいです。
正直なところ、蕎麦そのものが美味しいかどうかは、もはやよくわかりません(笑)。ツユは飲まず、蕎麦はかまずに飲み込むのが、何杯も食べるコツだそうです。
ちなみに、わんこそば10杯でざるそば1杯分くらいだそうです。個人的には、ちょうどいいお腹具合で食べ終えました。同じ円卓にはお子さん連れのご夫婦がいらっしゃいました。奥さまがふと、「わんこそば屋さんは、お皿を洗う人が大変だね」とひと言。なるほど、主婦ならではの視点だなぁと、いろんな意味で思い出に残る時間でした。





