■難読漢字、食べ物編の正解はこちら
正解:ちょうじ
丁子とは、フトモモ科の常緑高木であるチョウジノキの、開花直前の蕾を摘み取って乾燥させた香辛料です。英語ではクローブと呼ばれます。
乾燥させた蕾の形が、頭の丸い釘によく似ていることから、釘と同じ音を持つ「丁」の字を使い、「丁子」や「丁香」と呼ばれるようになったとされています。英語名のクローブも、フランス語で釘を意味する「clou」に由来するといわれています。
乾燥した蕾は濃い褐色をしており、精油成分を豊富に含んでいます。そのため、甘く濃厚な香りを放ち、香辛料だけでなく、生薬や香料などにも利用されてきました。
強い辛味と舌がしびれるような刺激、かすかな苦味が混ざり合った複雑な風味が特徴です。主に肉の臭み消しや煮込み料理、菓子などの香りづけに使われます。
日本には奈良時代には伝わっており、752年に行われた東大寺の大仏開眼会では、儀式に用いる香料として使われたと考えられています。正倉院には、当時の丁子が現在も保存されています。
また、丁子の蕾を煮出した汁で布や紙を染める「丁子染め」にも使われました。黄褐色系の落ち着いた色は「丁子色」と呼ばれ、香りも楽しめる染め物として平安時代の貴族に好まれました。
ただし、丁子は高価だったため、紅花やクチナシなどを使って似た色に染めることもありました。
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