「いらっしゃいませ。どうぞお好きなお席へ」との接客に違和感を覚えたのは、ここが黄檗宗萬福寺塔頭の宝蔵院(京都府宇治市)だから。座布団に腰をおろして間もなく「お待たせしました」と供されたのは、美味しそうな濃口醤油ラーメンでした。
禅寺で庭を眺めながらラーメンに舌鼓
まずは、スープをひと口。見た目に反して優しい味わいです。麺をすすると、コクのある甘さが広がり、台湾の香辛料・馬告(マーガオ)の柑橘系の香りとピリッとした辛味が、全体の味を引き締めてくれます。
具材は、メンマ、トウモロコシ、ワカメ、白きくらげ、糸とうがらし、海苔。スープは、昆布、干し椎茸をメインに、大根など11種類の植物系食材からとっています。宝蔵院で食べられる「寺そば」は、動物系食材を一切使わないヴィーガンラーメンです。出汁の繊細な風味をしっかり味わえる優しい温かさに仕上げてあり、素材の旨味を堪能できます。いつもは残すスープを最後の一滴まで飲み干してしまい、満足感が得られました。














