忙しい日常を離れ波間を漂うボートに揺られて過ごす『On a slow boat to…(オン ア スローボート トゥ)』@神保町
店名を聞いて音楽好き、本好きは思わずニヤっとしてしまう。
元になったのはジャズのスタンダードであり、村上春樹の短編小説のタイトル。ボートで旅をするように、ひととき現実から解き放たれて欲しいという。最後の「…」には、行き先はあなた次第という意味が込められている。
大きなスピーカーはさながらジャズ喫茶のようだが、「うちは中島みゆきからキッスまでなんでもかけます」とご主人・白澤茂稔さんは笑う。
そのフリーダムな音楽ジャンルは、初めて訪れても緊張感をスッとほどいてくれる。週末や夜には生ライブが行われるのも楽しみだ。
また、個性的なセレクトの書籍を自由に読めたり、壁がギャラリーになっていたりと知的好奇心を刺激する小さな仕掛けもいっぱい。
キッシュプレートセット※数量限定 1350円

おいしい水出しコーヒーや酒はもちろん、“大人のお子さまランチ” と異名をとる「キッシュプレート」など、胸キュンなメニューも魅力的。
コーヒーや音楽など、ひとつの“好き”を起点に、あちらへこちらへと自然に導かれる。まさに小さな小舟でプカプカと波間を漂うような心地よさだ。
店主:白澤茂稔さん「音楽イベントや生ライブの予定はHPで発信しています」
[店名]『On a slow boat to…(オン ア スローボート トゥ)』
[住所]東京都千代田区神田猿楽町1-5-20 田端ビル1階
[電話]03-5244-5655
[営業時間]水11時半~18時、木・金11時半~22時、土12時~17時、祝12時~19時 ※土曜とライヴがある日は17時閉店、18時からライヴ(最新の営業時間はInstagram要確認)
[休日]日・月・火(祝日の場合は営業、翌日以降振替定休あり)
[交通]地下鉄半蔵門線ほか神保町駅A5出口から徒歩8分
ジャズ華やかなりし時代に思いを馳せのんびりとくつろぐ『THE ROALEANS COFFEE AND BAR(ローリンズ コーヒー&バー)』@大森海岸
エレベーターを降りた途端に広がるのは、狂騒に沸いた1920年代のアメリカだ。ここはジャズを始め、めくるめく文化が開花した当時の気配に満ちている。「コニーアイランドホットドッグ」などかの地のローカルフードを味わえるのも楽しい。
店主の嶋竹 薫さんがこの店を開いたのは、一台の蓄音機がきっかけだったという。
「蓄音機の音って、当時の空気感まで丸ごと聴こえてくるんです」。贅沢なSPレコードをひとり占めにするのはもったいない。多くの人と音楽を分かち合いたいと考えたのであった。
元々ジャズ好きとあって「ジャズの入口になれたら」と話す嶋竹さん。その言葉通り、いわゆるジャズ喫茶のような気難しさは一切ない。女性ひとりでも気軽に訪れて、いい音といいセレクトの音楽を聴いてほしいと微笑む。また、月2回ほどジャズライヴも行われ、熱気に包まれる。
ブルックリン ラガー 1400円、コニーアイランドホットドッグ 1200円

夜ともなれば、窓の外には夜景が広がり、店内のムードは一気に高まる。古き良き時代のグルーヴに身を委ね、ただゆったりと酔いしれる、大人のための隠れ家だ。
店主:嶋竹 薫さん「自家製のスイーツやウイスキーなども楽しめますよ」
[店名]『THE ROALEANS COFFEE AND BAR(ローリンズ コーヒー&バー)』
[住所]東京都大田区大森北2-17-2αN E X T 大森海岸9階
[電話]03-6429-9221
[営業時間]15時~23時、土・日・祝は12時~
[休日]月・火 ※営業時間はSNSで要確認
[交通]京急本線大森海岸駅から徒歩2分
撮影/松田麻樹(On a slow boat to…)、西崎進也(月のはなれ、KAKULULU、THE ROALEANS COFFEE AND BAR)、取材/飯田かおる(月のはなれ、KAKULULU)、岡本ジュン(On a slow boat to…、THE ROALEANS COFFEE AND BAR)
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