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お通しは小皿と日本酒。鉄砲町『こびと』は酒好きにはたまらない「味比べ」の聖地

もう1軒は、中区鉄砲町にある日本酒・焼酎バー『こびと』。事前の情報収集で、「お通しとして小皿料理と日本酒が出てくる」という珍しいスタイルを知り、これは酒好きにはたまらん店に違いないと選びました。

実際に、席につくと「四角豆のおひたし」と福島県の豊国酒造による「一歩己秘色(いぶきひそく)」が蛇の目猪口で提供。お酒の方は2011年の震災直前に誕生したブランド「一歩己」の1本だそうで、穏やかでフルーティーな甘みと酸味が心地良いバランス。また四角豆も、その奇天烈な形からこれまで敬遠していたのですが、食べてみれば癖なくサクサクと歯ごたえもよく、昆布の旨味もまとって日本酒と合わないわけがありません。

四角豆も一歩己も「福乃香」のお酒もすべて初体験。こういうのが酒場の醍醐味と感じます

続いては「アジのなめろう」。佐賀県は小松酒造による限定品、万齢の無濾過生原酒といただきました。こちらの楽しいところは、同じ蔵の同じ銘柄でも醸造年違いを比べさせてくれるところ。驚くほど違うものもあり、発酵、醸造の神秘を感じます。

器がかわいいのも『こびと』の特長です

また食材も吟味されていて、是非と提案いただいたのが「特製出汁巻玉子」。無農薬、無化学肥料の有機野菜と平飼い卵を生産する「夜明けのジョニー農園」さんの卵が使われ、薄いレモン色の美しい卵焼きは滋味深く、優しく透明感ある味わいの出汁がじゅわじゅわとあふれ出て思わず目尻が下がります。

合わせていただいたお酒は、広島県竹原市で銘酒「龍勢」を醸す藤井酒造と『こびと』のコラボ商品。正直なところ、メモを残し忘れたためこのあたりから飲んだお酒の印象はおぼろげですが、これ以外にも若い原酒と熟成古酒をブレンドした芋焼酎「大和桜 new classic」を製造年違いでいただき、さらに国産ジンの中でも人気の高い広島の「桜尾」も同様に製造年違いをおちょこで少しいただいたりと貴重な経験をさせていただきました。

『こびと』でいただいた桜尾の製造年違いボトル

そして最後は「チョコレートのテリーヌ」でシメ。普段甘いものはあまり食べませんが、こういった酒場はデザートもアテとして秀逸な場合が多く、こちらもまさに期待通り。「甘くておいしい」だけではない深みのある一品で、アイガモ農法で作られた米を麹米に使用した芋焼酎「小牧 鴨神楽」と一緒にいただき、お酒のふくよかな旨味との相性を楽しむことができました。

『こびと』の「チョコレートのテリーヌ」

こちらの『こびと』さんは「味比べ味探しのお店」を自認されているだけあって、素材の良さを生かした料理と選びぬかれたお酒を無限の組み合わせで楽しむことができるお店でした。前編と合わせて4軒、どちらもおいしいばかりでなく出会った方々も抜群のお人柄で、おとなになって初の広島訪問は心も身体も満たされる最高の滞在となりました。おせわになった皆様、ありがとうございました。

画像ギャラリーでは、記事中で掲載しきれなかった料理などの画像を多数掲載しています。そちらも是非ご覧ください。

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この記事のライター

おとなの週末Web編集部 松本裕一
おとなの週末Web編集部 松本裕一

おとなの週末Web編集部 松本裕一

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