2027年は12年に一度のひつじ年。その年明けまで60日を切ったこの週末、東京・中野の中野セントラルパークに、国内外の羊肉料理が集まる。日本最大級の羊イベント「羊フェスタ2026 in なかのアンテナストリート」は、11回目の開催だ。テーマは「来れば日本の羊の今がわかる!」。昨年は2日間で3万6000人が訪れ、約3万5000食が提供された。天気にも恵まれる見通しの今年は、果たしてどんなイベントになるのか。
産地も国も違う羊肉を、一度に食べ比べ
会期は11月7日が11時から17時まで、8日が10時から16時まで。会場の中野セントラルパークには、羊肉料理や羊毛製品などの物販、情報発信を担う26ブースが並ぶ。なかでも料理は、各国の羊肉を一度に食べ比べられるのが魅力だ。
産地別の注目は、オーストラリア産ラムのラムチョップや、アイスランドラム協会のラムソーセージとスペアリブ、ウェールズ産ラム料理など。炭羊 lamb & sakeでは、欧州3か国の羊肉を食べ比べられる。また、料理の幅も広く、メキシコの蒸し羊肉「バルバコア」のタコスやアイルランドのシェパーズパイ、人気の中国料理店「味坊」のラム串焼き、食彩雲南集団×金萬福の羊肉黄金麻婆豆腐などが食べられる。ラムチョップやジンギスカンだけでなく世界各地の家庭料理まで味わうことができ、羊肉を初めて食べる人から熱心なファンまでが楽しめる内容となっている。
羊フェスタ初! 韓国から2人のシェフが来日
また今回は、11回目にして初めて韓国からシェフ2人が来日して出店する。ラムバサダーのブースで提供するのは、韓国風の醤油だれに漬けたラム肉と野菜を鉄板で炒める「ソウル風ラムプルコギ」だ。
調理するのは、イ・ジョンヒョン氏とチェ・ジェヨン氏。イ氏は、調理分野で最上級とされる韓国の国家資格「調理技能長」を持ち、韓国料理の名人「韓食名人」としても知られる料理人で、ソウルでラム肉レストランなどを運営。チェ氏はGLADホテルの総料理長を務める。
2人は、オージー・ビーフ、オージー・ラムの生産者団体「MLA(ミート・アンド・ライブストック・オーストラリア)」が任命するラムバサダーだ。もちろん日本のラムバサダーも参加予定で、任命されている約20名のうち11名が来場者を迎える。
ご当地の羊と、羊のための酒
国内からは、士別産サフォーク羊肉のジンギスカンや焼き羊籠包、長野県伊那のローメンとソースラムかつが参加。ラム焼肉専門店lambne らむねでは、タン元、イチボ、ハツ元といった希少部位も味わえる。
酒も羊に合わせた顔ぶれで。日本酒、クラフトサケ、中国酒、樽生ギネス、中国茶が揃い、ぷくぷく醸造が羊フェスタのためにつくった羊肉専用のスパイスどぶろくも販売される。
羊毛、本、ラグビー、キャラクター投票も
飲食だけでなく、物販や体験も充実。「ひつじなんでも市」には羊毛作品や羊モチーフの雑貨が並び、熱海の温泉で羊毛を洗って紡ぐ「温泉ひつじ」の編みもの・織物も登場。Felting-Kobo フェルティング工房の糸紡ぎワークショップや、ミニ手織り体験も予定されている。初開催の「なかよし書店」では、羊齧協会(ひつじかじりきょうかい)代表の菊池一弘氏と縁のある執筆者や編集者らが、1つのテントを時間帯ごとに共有し、自著や制作に関わった書籍を販売する。
さらに8日には、リコーブラックラムズ東京のラグビー体験企画「パスゴール」も実施。羊齧協会の公式キャラクターを選ぶコンクールも同時開催予定で、審査委員長は中野区長の酒井直人氏。来場者は会場のQRコードから1人1回投票でき、締め切りは8日12時。13時からウッドデッキステージで結果が発表される。
なお、6日夜には業界関係者を対象とした前夜祭も開催。羊フェスタのオフィシャルパートナーであるMLAがプレゼンテーションを実施し、日本市場における羊肉のシェアは2025年現在でオーストラリアが74%、ニュージーランドが24%と圧倒的であること、日本でのラムの需要が拡大していることなどを説明。しかしそれでも諸外国に比べて成長余地は大きいといい、特に「馴染みがない」「調理方法が分からない」といった点がラム肉を敬遠する理由となっていることから、羊フェスタでの活動などを通してさらなる市場拡大に繋げたい考えだ。




